トップ こころとからだの二十四節気 / BODY / HEART 立春(りっしゅん)/エネルギーをめぐらせて、新しい季節の準備を

毎日をすこやかに美しく過ごす「養生生活」

こころとからだの二十四節気

2020年1月29日

文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授)
イラスト/中根ゆたか

BODYHEART

立春(りっしゅん)/エネルギーをめぐらせて、新しい季節の準備を

立春(りっしゅん)の心得
何ごとも始まりが肝心!
立春は(2月4日~18日)の期間で、春の始まりを告げる節気であり、旧暦ではここから新年が始まると考えられています。何ごとも始まりが肝心。心もからだも充実させ、立春をしっかりと過ごせるかどうかで、この1年は大きく変わります。

冬の間に貯めたエネルギーを解き放ち、新しいことに挑む時期であることから、充実した季節となるはずですが、エネルギーが全身にめぐらないとパワーを発揮できません。ちょっとしたストレスや不安を放置しておくと、エネルギー循環が滞り、後々大きな病気を招く可能性があります。不安やストレスを放置せずに、心とからだのケアに努めることが大切です。
不眠やイライラはボディスキャンで解消
春は東洋医学でいうと「肝」が関係する季節です。東洋医学では、「肝」は血液を蓄え、体内の血液量を調整する役割があります。また、各臓器を調節し、胆汁を分泌するなどの機能もあります。さらに、中枢神経や自律神経系とも深く関係し、不眠やイライラ、こむら返りなどの症状を起こします。特に、立春は春の初期であるため、イライラ感に加えて、目の症状(目やに・充血)や筋肉の引きつりなどが生じやすくなります。これらの症状がみられる場合は、全身の循環が滞っているサインです。

まずはからだを調整する意味で、呼吸を整えましょう。3秒吸って5秒吐くというリズムが、脳をリラックスさせ、心を整えてくれます。1日3~5分ほど、このリズムを意識した呼吸をしてみましょう。また、ボディスキャンと呼ばれる方法もあります。座るか横になり、ここちのよい姿勢で何度か穏やかに呼吸をします。次に、意識をからだにもっていきます。左のつま先から始め、左足、左足首、ふくらはぎ、ひざ、太もも、おしりにかけて、それぞれのポイントを意識するたびに、何度かゆっくりとした呼吸を行います。その際にからだの緊張や不調に気づいた場合は、そこでより深い呼吸をしましょう。右側も終われば、次は腹部や腰から胴にのぼり、心臓に向かいます。この後は、指、手、手首、腕、肩、首、こめかみ、耳、目、額、頭のてっぺんを通って逆側に入ります。からだ中すべてゆき渡れば終了です。このように、意識をストレスや悩みから一時的でも呼吸やからだに向けることが脳をリラックスさせるコツです。
太衝(たいしょう)のツボでストレス緩和
目のかすみや充血などの目の症状、ストレスの緩和、頭痛などの軽減に効果的なツボ・太衝(たいしょう) 立春を乗りきるためのおすすめのツボとして太衝(たいしょう)があります(図)。太衝は足の親指と人差し指の間を上がっていき、骨に当たるところです。このツボは、目のかすみや充血などの目の症状に加え、ストレスの緩和、頭痛などの軽減に効果的です。イタ気持ちいい程度に10秒程圧迫し、5秒あけて5回程度刺激するようにしましょう。なお、足先あたりが触って冷たい場合はドライヤーで温めたり、お灸をすることも有効です。
伊藤和憲

伊藤和憲(いとうかずのり) 鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」, 2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。
https://www.yojyo1192.com/

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2月12日(水)2月26日(水)3月11日(水)3月25日(水)
第1回のみ 19:00~21:00
第2~4回  19:15~20:30

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