トップ こころとからだの二十四節気 / BODY / HEART 立冬(りっとう)/おなか・骨盤を温めて冬のトラブル回避

毎日をすこやかに美しく過ごす「養生生活」

こころとからだの二十四節気

2019年10月23日

文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授)
イラスト/中根ゆたか

BODYHEART

立冬(りっとう)/おなか・骨盤を温めて冬のトラブル回避

立冬(りっとう)の心得
体力をつけて冬を越す準備を
立冬は11月7日~11月21日の時期で、木々の実が落ち始め、しだいに葉の色が色づくころです。朝夕の寒さにも少しずつ慣れてくるころではないでしょうか? いよいよ、冬の到来です。

春に種をまき、夏に成長し、秋に実をつけてきた心身を、冬に一度リセットし、新たな春を迎えるために準備をする時期です。秋から冬の前半にしっかり心身を鍛えて、リセットするのに必要な体力をつけないと長い冬を過ごせません。秋の過ごし方を間違えると老化が進んでしまうと考えられています。老化の初めに表れるのは、泌尿器系のトラブルです。頻尿に始まり、残尿感や膀胱炎などのトラブルが多発します。また、ホルモンバランスも崩れ、肌荒れや下腹部・腰背部痛、さらには生理不順なども認められます。下腹部や骨盤周りを温めてケアしましょう。
カイロで下腹部を温めて
下腹部や腰背部は神経支配的にも子宮や卵巣、膀胱などと同じ神経が支配しています。おなかや背中が冷えているということは子宮や卵巣、膀胱などの機能が低下しているとも考えられます。一度、下腹部や骨盤に手を当て、冷えていないかを確認してみましょう。おなかよりも手のほうが温かく感じるようであれば、骨盤内臓器の機能がかなり低下しています。

下腹部や骨盤部を温めると、骨盤内の臓器血流がよくなることが知られていることから、へその下や骨盤の上あたりを温めることが大切です。なお、温める方法により骨盤内臓器の影響も少し異なり、お風呂(40℃前後)では皮膚表面は簡単に温まりますが、骨盤内臓器を温めることはできません。一方、カイロ(45℃前後)は、皮膚深部から骨盤内臓器に、さらにお灸(60℃前後)は骨盤内臓器など深部組織の状態を改善します。そのため、日ごろからカイロを下腹部や骨盤部に貼るとともに、夜にはおなかにお灸をするなどすれば、膀胱や子宮、卵巣をいたわることにもつながります。

足首の周りを支配している神経は、膀胱・子宮・卵巣を支配している神経と同じです。足首の周りを温めることでも、膀胱や子宮、卵巣の機能は改善します。足へのお灸や足湯などを日常の習慣にしましょう。
内くるぶしを温めて婦人科系をケア
立冬を乗りきるためのおすすめのツボとして、三陰交(さんいんこう)があります(図)。三陰交は内くるぶしのいちばん高いところに小指を置き、指幅4本そろえて、人さし指があたっているところです。このツボは、婦人科のツボとして有名で、生理痛や更年期の症状に効果的なだけでなく、消化器系や腎臓、泌尿器症状など骨盤内臓器に関する多くの症状に効果があります。イタ気持ちいい程度に10秒程圧迫し、5秒空けて5回程度刺激するようにしましょう。なお、足の内くるぶしあたりが触って冷たい場合はドライヤーで温めたり、お灸をするといいでしょう。 生理痛や更年期の症状に効果的なツボ・三陰交(さんいんこう)
伊藤和憲

伊藤和憲(いとうかずのり) 鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」, 2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。
https://www.yojyo1192.com/

ワコールスタディホール京都 ワコールスタディホール 伊藤先生のお話を聞きながら養生体験!
東洋医学が導く美のメソッド~2019-20冬のレッスン~ 全5回
11月20日(水)12月4日(水)12月18日(水)2020年1月8日(水)1 月22日(水)
第1回のみ 19:00~20:30
第2~5回  19:15~20:30

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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