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インサイドストーリー

商品づくりの現場から

2019年9月18日

語り/林 佳子(デザイナー)
伊豆久美子(デザイナー)
坪内 有(MD)

BODY

腰をささえて安定させ、動きやすい「はく腰サポートインナー」!

立ち仕事や家事、育児で子どもを抱っこしたときなど、あらゆる場面で幅広い世代の女性が「腰」に不安を感じています。だからといって、腰痛ベルトのようなものはちょっと...という方のために開発された「はく腰サポートインナー」。エレガントなデザインからは想像できない、頼れる機能が満載。開発ストーリーを担当者に聞きました。 はく腰サポートインナー
華やかなデザインで機能面も充実
そんなガードルをつくりたい!
――まずは「はく腰サポートインナー」を開発したきっかけについて教えてください。

坪内 立ち仕事をしている女性や、産後お子さんの抱っこが腰につらいというママ、年齢とともになんだか調子が悪い...など、幅広い年代の女性が腰に不安を感じています。これだけ多くの方がお悩みを抱えているのなら、「腰」に焦点をあててサポートできる商品をつくろうというのが出発点です。 坪内 有(MD) 坪内 下着メーカーだからこそできる「快適な着用感」と「デザイン性」にこだわりました。よくある腰をサポートする商品は、機能メインのため、デザイン性は無地なものが多く、なんとなく味気なさを感じていました。そんな中で、ガードルというアイテムだからこそ実現できる機能があるのではと考え、「はく」からこそ叶えられる、「ズレにくく、動きやすく、かさばりにくい」という要素を付加しながらも、腰をささえて安定させられるものを開発しました。デザイン性も柔らかく、一般の腰ベルトにはない花柄をモチーフとしたものをつくりました。

もうひとつ、「腰」のサポートにこだわった理由は、「骨盤」に特化したガードルは多く出ているのですが、「腰」となると少なく、そこにも需要があるはずだと考えました。 デザイン性も柔らかく、一般の腰ベルトにはない花柄をモチーフとしたものをつくりました。
からだに沿う樹脂ボーンが、腰をしっかりとサポート
――ガードルの華やかなデザインにはこだわりが込められていたのですね。設計についても教えてください。どのような仕組みで腰をサポートしているのですか?

 いちばんの特徴は、ガードルの中にやわらかい4本の樹脂ボーンが入っていることです。この樹脂ボーンは、仙骨(せんこつ)、腰椎(ようつい)にあたるように設計し、サポートしています。 ガードルの中にはやわらかい4本の樹脂ボーンが入っている  この樹脂ボーンにいたるまで、腰をサポートするための素材決めには苦労しました。姿勢を変えてもサポート部分がズレずにからだに沿うこと、かつ、洗濯を重ねても同じ効果が出せること、などの機能を実現できる素材はなかなかありませんでした。初期のころは建築の材料のようなものを取り寄せてみたり、固めの生地やプラスチックを試したりと、試行錯誤しながらたくさん検証しました。そして決まったのが樹脂ボーンです。これはスポーツ用の腰サポートベルトに使われているものと同じ素材なので、しっかりとサポート感を感じられると思います。さらにベルトと違ってガードルをはいているので動いてもズレにくいというメリットもあります。 スポーツ用の腰サポートベルトに使われているものと同じ素材の樹脂ボーン 伊豆 素材が決まった後は設計でも苦労の連続でした。樹脂ボーンの本数、長さ、樹脂と樹脂の幅の取り方について検討を重ねました。モニターさんにも「腰部分に当たっていますか?」「きちんと腰部分に沿ってますか?」「座ったときはどうでしょう?」とフィッティングのたびにご意見をいただきながら修正を繰り返しました。
美しい花びら柄には、驚くべき機能が搭載!
――お花があしらわれているデザインもエレガントですね。

 花の色を濃淡によって立体的に表現し、またその花を幾何柄に重ねることによって華やかさを演出しています。

何よりもの特徴は、この花はデザインだけでなく、機能も兼ね備えているんですよ。花の模様部分は、一枚の生地内でパワー伸度をつけることができる特殊加工をしているため、花部分がきちんとサポートできる機能となっています。また、花を骨盤・ヒップ下にも配備しているため、骨盤サポートとヒップアップも同時に叶えることができます。 花の模様部分は、一枚の生地内でパワー伸度をつけることができる特殊加工をしている ――驚きました! 柄が機能も果たしていたとは。

伊豆 裾部分もこだわりました。欲しい機能をすべて盛り込んだら、生地的には直線仕様じゃないと難しいと言われましたが、どうしてもからだに沿う曲線のフリーカットにしたいとお願いしたり、たくさんの方にご協力いただきました。

 幅広い世代の方にも着用してもらいたいので、色はよくあるベージュは避けて、かわいさや、アウターから透けづらいなどの使いやすさ、また、おしゃれな雰囲気が出せるように意識したピンクオークル・ブラック・マロンクレールの3色展開になります。また、おなかの部分は柔らかく伸びる生地を使用して、着脱がしやすくなるように工夫しています。 色はピンクオークル・ブラック・マロンクレールの3色展開 ――今までガードルをはかなかった人にも体験してほしいですね。

坪内 はい。入り口が「ガードル」だと苦手意識がある方もいると思いますが、腰のサポートが入り口なら、今までガードルを手に取らなかった方にも知ってもらえると思いました。そして、はいてみたら、ガードルってこんなにはきやすくて楽なんだ。ヒップやウエストなど気になる部分のスタイルアップもできて一石二鳥なアイテムなんだ...と、ガードルが広まるきっかけになればうれしいです。
坪内 有

坪内 有(つぼうち・あり) 卸売事業本部 WBインナーウェア商品統括部 商品営業部 ファンデーション営業課
2006年入社。CW-Xのセールスを経て、ワコールスイムウェア・ワコールボディサプリのMD。2016年からボトムのMD担当。

林 佳子

林 佳子(はやし・よしこ) 卸売 WBインナーウェア商品統括部 商品企画部 デザイン一課
2005年入社。ボトムの設計・開発、ラゼのデザイナーを経て、2018年からボトムのチーフデザイナー担当。

伊豆久美子

伊豆久美子(いず・くみこ) 卸売 WBインナーウェア商品統括部 商品企画部 商品企画一課
ワコール入社後、ボトムパタンナーを経てデザイナーに。現在はキャンペーンブラなどのデザイナーを担当。

取材・文/大庭典子
撮影/吉村規子

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