トップ 服をめぐる / BEAUTY 【KCI Wunderkammer】取付型ポケット

服飾の歴史や文化へ誘う、京都服飾文化研究財団(KCI)広報誌より

服をめぐる

2019年8月14日

文/筒井直子(京都服飾文化研究財団 キュレーター)
写真/成田舞(Neki. inc.)

BEAUTY

【KCI Wunderkammer】

取付型ポケット

取付型ポケット 京都服飾文化研究財団所蔵 素材:麻、綿、絹糸
大きさ:縦39.5㎝、横25.5㎝
製作地:西ヨーロッパ
製作年:1770年代


18世紀の貴婦人は何を持って出かけたのか。ハンカチ、手袋、扇、ラブレターとか...。きっとあれこれあったに違いない。ところが当時のバッグはとにかく小さく、ドレスにはポケットがなかった。ならば、ということで重宝されたのがこうした取付型ポケットだ。下着の上から腰に巻き、ドレスの下に忍ばせた。モノを取り出すときはドレスのウエストにあるスリットから手を入れて、ポケットの口を探る。この愛らしい草花柄刺繍のポケットは意外に大きく、たくさんのモノが入っただろう。女性の持ち物はいつの時代だって多いのだ。
© The Kyoto Costume Institute
(KCI広報誌『服をめぐる』第6号 2017年3月発行より)
京都服飾文化研究財団(KCI)

京都服飾文化研究財団(KCI) 京都服飾文化研究財団(The Kyoto Costume Institure, 略称KCI)は、西欧の服飾やそれにかかわる文献や資料を体系的に収集・保存し、研究・公開する機関です。現在18世紀から現在までの服飾資料を約13,000点、文献資料を約20,000点収蔵。それらを多角的に調査・研究し、その結果を国内外の展覧会や、研究史の発行を通じて公開しています。
https://www.kci.or.jp/

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