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毎日をすこやかに美しく過ごす「養生生活」

こころとからだの二十四節気

2019年8月14日

文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授)
イラスト/中根ゆたか

BODYHEART

処暑(しょしょ)/ゆらぎやすい体調は毎日の呼吸で乗り切る

処暑(しょしょ)の心得
季節の変わり目はアレルギー症状に注意
処暑は8月23日~9月7日の時期で、暑さがようやく和らぐころをさします。「処」は「来て貯まる」という意味で、ようやく暑さがおさまり、朝の風や夜の風に、秋の気配が漂い始めるころ。また、立春から数えて200日目の9月1日は、台風がくると昔から言われています。しだいに涼しくなってくるこの時期は、体調管理には十分気をつけましょう。

季節の変わり目ということもあり、アレルギー体質が顕著に現れてきます。また、急に涼しくなってくるために、かぜを引きやすい時期でもあります。さらに台風による気圧変化により、ぜんそくが悪化する方も多いため、この時期は肺の病に注意が必要です。肺のケアとして大切なのが、呼吸法。きれいな空気をからだの奥までに吸い込むには、息を吐ききった後、からだを前に倒しておじぎをし、その後で息を大きく吸ってみましょう。肺の中がきれいになるとともに、副交感神経が優位になり、からだがリラックスします。休日なら山や海など自然の多い場所に出向き、おいしい空気を吸うようにしましょう。
味噌やしょうゆなど発酵食品で腸内環境を整えて
日常では早寝早起きをして、食事もなるべく自然の味を楽しむようにしてください。特に大根は気の巡りをよくし、胃腸を強化してくれます。さらに口内炎や便秘、二日酔いの改善にも効果的です。また、白い色や辛い味は東洋医学では肺に効果的なため、呼吸を強化し、かぜ予防にも有効です。味付けをするのであれば、味噌やしょうゆなどの調味料を。これら発酵食品は、大腸の腸内環境を整え、アレルギー対策にも欠かせません。
かぜをひきそうなときは太淵のツボ
処暑を乗りきるためのツボとして、太淵(たいえん)をご紹介しましょう(図)。 喉や鼻などの呼吸器症系の不調に効果的なツボ・太淵(たいえん) 太淵は手首にあるツボで、親指側の手首の付け根のくぼみにあります。肺の元となるツボで、喉や鼻などの呼吸器系といわれる、たんやのどの痛み、鼻づまり、鼻水などの症状に効果的です。太淵を押してみて痛い場合には、かぜを引いているか、かぜを引く前兆と考えられます。イタ気持ちいい程度に10秒程圧迫し、5秒あけて5回程度刺激するようにしましょう。また、かぜが治りにくいときには、太淵に米粒など小さなものを絆創膏などで貼っておくと、さらに効果的です。

伊藤和憲

伊藤和憲(いとうかずのり) 鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」, 2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。
https://www.yojyo1192.com/

ワコールスタディホール京都 ワコールスタディホール 伊藤先生のお話を聞きながら養生体験!
東洋医学が導く美のメソッド~2019秋のレッスン~ 全5回
8月21日(水)・9月4日(水)・9月18日(水)・10月2日(水)・10月16日(水)
第1回のみ 19:00~20:30
第2~5回  19:15~20:30

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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