トップ ランジェリー★EXPRESS / BEAUTY モダンに変化を見せるレース

インナーファッションの流行ウォッチング

ランジェリー★EXPRESS

2019年5月15日

文/武田尚子(ジャーナリスト)

BEAUTY

モダンに変化を見せるレース

「SIMONE PERELE(シモーヌ・ペレール)」2019秋冬コレクションより。新鮮さが光る限定エディション。ソフトでナチュラルな印象のレースが、スポーティなエラスティックテープと絶妙にマッチ。 「SIMONE PERELE(シモーヌ・ペレール)」2019秋冬コレクションより。新鮮さが光る限定エディション。ソフトでナチュラルな印象のレースが、スポーティなエラスティックテープと絶妙にマッチ。 軽やかなもの、透け感のあるものがまぶしく映る季節になりました。その魅力を支えているのがレース。最近はチュールやメッシュ、フィッシュネット、ジャガード、プリントと、レーシーでフェミニンな雰囲気を表現する素材がレースに限らず多様化しているだけに、改めてレースの真価が問われるようになっています。

ランジェリーのデザイン傾向がモダンになるにつれ、レースの柄もその使い方も変化しています。
シーズンテーマに様式美を盛り込む
全般にグラフィック感覚の幾何学的なレースが増えている中で、2019秋冬コレクションでは正統派ともいえるクラシックな表現も目につきました。その代表が、「ルー」の"ジャポニズム"と、「オーバドゥ」の"アールヌーボー"です。共に老舗フランスブランドらしく、パリの文化的環境をデザインテーマに敏感に反映させています。 「LOU(ルー)」2019秋冬コレクションより。IKEBANAをテーマにしたグループは、大きな花柄が映えるラグジュアリーなカレーのリバーレース。 「LOU(ルー)」2019秋冬コレクションより。IKEBANAをテーマにしたグループは、大きな花柄が映えるラグジュアリーなカレーのリバーレース。 昨年2018年は日仏友好160周年にあたり、様々な記念イベントが開催されましたが、「ルー」では生け花、折り紙といったジャポニズムの様式美をレースに取り入れています。

また、"ジャポニズム"と切り離せないのが、19世紀末から20世紀初頭にかけての芸術運動"アールヌーボー"。日本でも昨年はミュシャ、今年はクリムトと、関連する展覧会が続々開催されていますが、曲線的な花や植物柄がランジェリーに華を添えています。 「LOU(ルー)」2019秋冬コレクションより。チェスボードをモチーフにしたグラフィック感覚のレースと、柔らかなマイクロファイバーの組み合わせ。 「LOU(ルー)」2019秋冬コレクションより。チェスボードをモチーフにしたグラフィック感覚のレースと、柔らかなマイクロファイバーの組み合わせ。 「AUBADE(オーバドゥ)」2019秋冬コレクションより。異なるレースの組み合わせが、胸元に微妙なニュアンスを生み出すプランジング型のトライアングルブラ。 「AUBADE(オーバドゥ)」2019秋冬コレクションより。異なるレースの組み合わせが、胸元に微妙なニュアンスを生み出すプランジング型のトライアングルブラ。 腰のレースアップディテールやヘムに散りばめられたクリスタル。セクシーな後ろ姿が印象的なハイウエストボトム。 腰のレースアップディテールやヘムに散りばめられたクリスタル。セクシーな後ろ姿が印象的なハイウエストボトム。
女性のからだにも環境にもやさしく
エコフレンドリーでサスティナブルな素材の潮流は、レースとて例外ではなく、ヨーロッパでは再生繊維を使ったリサイクルレースも珍しくなくなりました。外見のデザインだけではなく、開発の背景や時代の要請も含めたストーリーが重要になっているのです。
また、柄行きとしては、あっさりとシンプルなものと凝ったものとの二極化が見られますが、シンプルな柄であっても、ラメなどで光沢をプラスすると表情がぐっとおしゃれに変わります。さらに異なる種類のレースの組み合わせ、またチュールやサテンなど多様な素材との組み合わせも、ますます繊細で巧妙になっています。
女性のからだに寄り添い、肌の美しさを輝かせるレース――、身に着けたときの快適性や肌触りの良さが重要であることは言うまでもありません。 「SIMONE PERELE(シモーヌ・ペレール)」2019秋冬コレクションより。親しみやすい植物柄のエンブロイダリーレースは、グリーンでトレンディに。 「SIMONE PERELE(シモーヌ・ペレール)」2019秋冬コレクションより。親しみやすい植物柄のエンブロイダリーレースは、グリーンでトレンディに。
武田尚子(ジャーナリスト)

武田尚子(ジャーナリスト) インナーウェア専門雑誌の記者を経て、1988年にフリーランスに。以来、ファッション・ライフスタイルトータルの視点から、国内外のランジェリーの動きを見続けている。著書に『鴨居羊子とその時代・下着を変えた女』(平凡社)など。
「パリ国際ランジェリー展」など年2回の海外展示会取材は、既に連続30年以上となる。現在、ライフワークとなる新たな計画を進行中。
http://blog.apparel-web.com/theme/trend/author/inner

関連キーワード

  1. ランジェリー
  2. 武田尚子

ワコールをフォロー

  • facebook ワコール Wacoal corp.ページ
  • Twitter ワコール公式アカウント
  • Instagram ワコール公式アカウント
  • RSS