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話題のスポットに行って来ました!

潜入ルポ・ビューティ見聞録

2018年3月21日

撮影・文/ワコールボディブック編集部

BEAUTY

お風呂博士石川泰弘さん「入浴セミナー」レポート

2018年3月9日、暦では春でも0℃近い寒さの京都で、"お風呂博士"石川泰弘さん(バスクリン広報・温泉入浴指導員)による入浴セミナーが開かれました。

今回のセミナーは、ワコールボディブックとオムロンが運営するヘルスケアメディア「Rhythm(リズム)」サイトとのコラボイベント第2弾。美と健康につながるお風呂とのつきあい方を学びながら、会場はポカポカと温度も上昇! からだも心も温まる、和やかなセミナーとなりました。 お風呂博士石川泰弘さん「入浴セミナー」レポート *コラボイベント第1弾「キレイをつくる食生活」のレポートはこちら>
お風呂と睡眠が美しい肌をつくる!
入浴は、からだを温めるもの、疲れをとるもの。そうわかってはいても、ではそれが肌や心の美にどうつながっているのか、知る機会は意外とありません。石川さんは、おふろの効能を極めつつも、肌や睡眠、さらに筋肉やメンタルバランスなどとの関連まで研究されている、日本で唯一の"お風呂博士"。

「近年では、女子スキージャンプをはじめ女子バスケット代表、アーチェリー日本代表など多くのトップアスリートへ入浴の講義をしています。平昌オリンピックでは、日本選手団のコンディションづくりをサポートするハイパフォーマンスセンターという施設でもお風呂や入浴剤も利用されています。報道では、選手村でお湯が出ないと問題にもなっていましたが、入浴はアスリートのコンディションを整えるのに、欠かせません。

お風呂に入ると、日中の疲れが取れることはどなたも実感されていると思いますが、それは入浴だけによるものではなく、良質の睡眠が取れるから。つまり、お風呂と睡眠の両方があってはじめて、健康も美しさもつくられる。お風呂に入ったから痩せるとかキレイになる、ということはないのです」 お風呂博士石川泰弘さん「入浴セミナー」レポート その背景にあるのは、入浴によってもたらされる、からだへの3つの作用。ひとつが、"浮力"による"リラクゼーション"。ふたつめが"温熱"による血管拡張と自律神経のスイッチを切り替える作用。3つめが、"水圧"による血流促進。水圧によって横隔膜は上がり、酸素をもっと取り入れようと心肺機能が高まり、それにより血流が促進されるとのこと。ちなみに、水圧によってお風呂の中ではウエストも1〜2センチほど縮まるそうです(お風呂から出たら元に戻る)。

「また、美肌のために重要なのは、入浴後10分間のスキンケア。入浴によって肌の角質の水分量は上がりますが、出てから10分たつと入浴前と同じレベルにまで戻ってしまいます。これが熱いお湯(42℃)だとさらに乾燥は激しいという結果も。お風呂上がりの肌が潤っているうちに、オイルや乳液などで保湿をすることをおすすめします」 お風呂博士石川泰弘さん「入浴セミナー」レポート
「うっすら汗が出るまで」「ドキドキしたらすぐ出る」
さまざまな効用があるお風呂。では、それを最大限に実感する方法は? 石川さんがさまざまな知識を披露してくださいましたが、それが楽しいのは、机上の理論だけでなくて、"体感"や"きもちいいこと"を大事にしていること。

たとえば、「お湯の温度は●度で、●分つかって...」という解説もよく目にはしますが、石川さんは「目安は40℃にしておいて、あとは入った瞬間の感じ方で。『熱い』と感じず『気持ちいい』と感じる温度を目安に、温度を調節するといいですよ」とアドバイス。入る時間は、「うっすら汗が出るまで」「ドキドキしたらすぐ出る」を心がけておくとよいそうです。

「どうしてもお風呂に入れないときは、足湯を使う方も多いのではないでしょうか。からだを有効に温めたいなら、足浴ではなく手浴をおすすめします。手のほうが心臓に近いということもあって早く温まるし、どこでもできるので手軽です。オフィスでからだが冷えたときなど、給湯室でお湯を手の両面にあてるだけでも、全身が温まりますよ」

以下は、石川さんからの「健康によい入浴方法」の9か条。手がかかることも難しいこともなく、すぐに始められるものばかり。

<健康によい入浴方法>
●脱衣所と浴室を暖める。
●入る前には水分(水・お茶・イオン飲料など)をとる。
●急に汗が出たり、ドキドキしたら、がまんせずにお風呂から出る。
●お風呂上がりのビールはほどほどに。飲んだら、水も飲む。
●お風呂から出たら、水分(水・お茶・イオン飲料など)をとる。
●お風呂から出たら、10分以内にスキンケア。
●全身浴と半身浴・部分浴を臨機応変に使い分ける。
●汗をかいたら服を着替える。

いちばん最後の「汗をかいたら...」については、すぐに着替えるか、汗を吸収するバスローブなどがよいとのこと。湯冷めを防ぎ、入浴後に体温をゆっくりスムーズに下げていくことが、よい眠りにつながるのだそうです。
入浴剤の違いを知るとGOOD!!
入浴剤の使い方あれこれ
セミナーの中盤では、実際のバスクリン製品をお試ししながら、入浴剤の種類と効果のお勉強。

「入浴剤は温浴効果を高めた結果さまざまな気になる症状を緩和してくれます。配合成分によって製品の持つ狙った効果が異なります。主に温泉成分からなる粉末のものは、ポカポカ効果が特徴です。これに対して生薬系(ゆず、しょうが、陳皮など)はやさしくじんわりと温まります。また、お湯に入れたときにシュワシュワと炭酸ガスが出るものは、血行促進をするので肩こりや腰痛の人に。このタイプは血行促進を狙ったものなので、血の巡りを良くする事で脚のむくみの緩和につながったり、血糖値を下げることに期待が出来るという研究報告もあります。スキンケアを第一に選ぶなら、保湿成分を配合したものを。保湿成分を配合した入浴剤を利用すれば、ふだん手が届かない全身のスキンケアに役立ちます。最後のもう一種類は、清涼系。ペパーミントオイルなどの清涼成分で、血行促進しながらも涼しく入浴できるので、暑い季節におすすめです。
このように、狙った効果が違うので、それを理解して自分の体調に合わせて使い分けるとよいでしょう。自分のからだと向きあうこと、それが美しくなる秘訣ですね」 お風呂博士石川泰弘さん「入浴セミナー」レポート お風呂博士石川泰弘さん「入浴セミナー」レポート 実際に入浴剤を試した参加者からは、「色がきれい!」「お湯がやさしい」など、新しい発見が続々。石川さんからは、「適量でその効果を確認していますので多く入れないと効かないということはありませんよ」などのアドバイスや、入浴剤のラベルの見方の解説も。参加者それぞれの入浴剤レシピを頭に描きながら、体験会は盛り上がりました。

最後に紹介されたのは、お風呂の後の睡眠について。ちゃんとお風呂に入っているのに、疲れが取れない、日中の集中力が上がらない、という人は、以下のポイントが実践できているか、チェックを。

<良質な睡眠をとるためのポイント>
●毎日ほぼ同じ時間に起きて朝食をとる。
●眠くないのにベッドや布団に入らない。
●寝る前にハードな運動をしない。
●夜遅くまでスマホを見たりゲームをしない。
●寝る1時間〜1時間30分前に入浴を済ます。

石川さんからは、眠れないときの工夫点も紹介されましたが、その中でも面白かったのは、「眠れないときは、一度読んだことがある本を読む!」というもの。知らない本をワクワクして読むと眠れなくなるので、ストーリーがわかっていて安心できる本を読むと、睡眠にはつながりやすいのだそうです。

「何よりも大事なのは、生活のリズムです。起きる時間や朝食の時間をある程度決めておくことがいいように、リズムを整えるひとつとして、お風呂も活用してください」
石川泰弘

石川泰弘(いしかわやすひろ) 温泉入浴指導員・睡眠改善インストラクター・博士(スポーツ健康科学)。株式会社バスクリンに勤務しながら、"お風呂博士"としてテレビや雑誌などメディアで活躍。お風呂や睡眠、スポーツに関して深い知識をもち、日々の疲れをとって健康なからだをつくるためのアドバイスが好評。著書に「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)や「お風呂の達人 バスクリン社員が教える究極の入浴術」(草思社)など多数。

撮影・文/ワコールボディブック編集部

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