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インサイドストーリー

商品づくりの現場から

2017年4月 5日

語り/木村亜依・金村めぐみ・前野知子
(レッグ営業課 商品企画・設計担当)

BODY

細見え、脚長・エレガントデザイン。 レッグランジェリーはこうして生まれた!

2016年秋冬にデビューしたレッグウェアブランド「レッグランジェリー」。洗練されたデザインと細見えや脚長効果を狙った機能など、女性の脚を美しく見せるためのあらゆるアプローチについて、そのこだわりを聞きました。 レッグランジェリー
目指したのは、
メリハリのある色気漂う脚
――レッグウェアブランド「レッグランジェリー」が誕生したきっかけを教えてください。

木村
 レッグ市場を考えたときに、インポートブランドに匹敵するようなデザインと、手を伸ばしやすい価格帯の商品がなく、このポジションを狙いたいと考えました。また、ユーザーへのアンケートからは"脚の太さ"に悩んでいる人が約70%もいることもわかり、その悩みにも応えられるようなものを、とブランドのコンセプトが固まっていきました。それは「海外インポートのような感度の高いデザインでありながら、"細見え""脚長"といった効果を狙えるレッグウェア」です。 レッグ営業課 商品企画・設計担当・前野知子、金村めぐみ ――「レッグランジェリー」の特徴について教えてください。

金村
 「レッグランジェリー」は今シーズン、大きく3つのカテゴリーがあります。ひとつは「カーフアップ着圧機能のついた"メリハリ脚"を演出」、次に「ハイライトで細見せを演出」、そして「柄で細見せ演出」の3つ。それぞれの目的に合わせた設計やデザインを施しています。

――では、まずは「メリハリ脚演出」のためのストッキングについて、教えてください。

金村
 このタイプの大きな特徴は、ふくらはぎ周辺への着圧設計を施していることです。足首からふくらはぎにかけて絞り上げるような着圧をかけることによって、ふくらはぎがキュッと上がり、トップ位置も高く見せます。

前野 大変だったのは、着圧をかけながらも不快さがないようにすること。足首から着圧の強さを段階的に変えて、ひざはやわらかいはきごこちになるよう工夫しています。たるみがちなひざ上もサポートし、すっきりとスムージングを目指しました。 レッグ営業課 商品企画・設計担当・前野知子 ――着圧をかけながら、はきごこちにもこだわるのは高度な技が必要ですね。

前野
 そこがとても苦労した点です。透明感やはきごこちにこだわれば、当然生地は薄くなりますが、その生地の薄さで着圧の機能も出すというのは、設計上難しく、何度も試作を繰り返しました。はいたときに、ふくらはぎが引き上げられていることを体感でき、なおかつ窮屈さはない、"やわらかく引き上げられる感じ"を出すことに苦心しました。

金村 着圧ストッキングはその効果を最大に引き出すために、はき方も重要。ポイントは、少しずつ引き上げること。1cmくらいずつ上げていき、はきおえたら手のひらで全体をならします。

前野 どのストッキングでもそうですが、最後につま先をピッと引っ張って整えておくと、ゆとりができて"つまり感"が軽減されます。ちょっとしたコツですね。 最後につま先をピッと引っ張って整えておくと、ゆとりができて
繊細で複雑なプログラミングで
絶妙なハイライト効果を実現!
――では、次のカテゴリー「ハイライトで細見せ演出」するストッキングについて教えてください。

金村
 この商品のポイントは、ナチュラルなハイライト効果です。シャドーの入ったパンストは多くあるのでが、"微妙な陰影"をつけることが難しく、ハイライトの部分と影の部分がはっきりと分かれていて不自然な商品が多いのです。 ナチュラルなハイライト効果 前野 私たちは、自然なハイライトをつくるため、どこが境目かわからないくらいに複雑な編み方を開発しました。正面の明るい組織と、横の陰影部分の組織を少しずつ混ぜて、ランダムに編み、透明感にもこだわっています。また、もうひとつの大きな特徴として、パンティ型にマチがないことも挙げられます。この部分を無縫製の立体編みにし、ウエストの肌あたりもソフトに、つけごこちのよさを追求したこともポイントです。
美しい柄には、脚をきれいに見せる
とっておきの仕掛けが...!
――マチがないことで、よりスタイリッシュに見えますね。では最後の「柄で細見せ演出」の商品について教えてください。商品を見た瞬間に感じるエレガントさやモダンな柄にひかれます。

金村
 インナーウェアメーカーならではの発想を生かし、"リーフ柄"や"レース柄"など、レース開発で培った技術で流れるような美しい柄をつくっています。

――美しさだけでなく、柄には"細見せ"の効果もあるのだとか。

金村
 たとえばアイビー柄のストッキングは、柄のラインで濃淡のコントラストをつけ、内側のほうが濃く、引きしまって縦に細く見えるようデザインしています。また、自分の脚がまっすぐではないと悩む方も多いのですが、リーフやアイビー柄など曲線のラインを描くことで、脚のゆがみが強調されない視覚的効果も狙っています。 ――同じサイズ感でも実際の脚の形は人それぞれ違いますし、マネキンのような脚ではないのが現実ですよね。

前野
 はい。マネキンの脚は、どんなデザインもかっこよくはきこなしてしまいますからね。私たちは、より"リアルな脚"のマネキンを用意し、どんな脚の方でも美しくエレガントに見えて、"特別な脚"になれるデザインを研究しました。

――リアルなマネキン!  まるで自分の脚を見ているかのような...(笑)。

金村
 柄の出方も、リアルな脚ではいてみないとわかりませんから。このアラベスク柄は、一見均一に見えますが、実はひとつひとつ大きさが違うんですよ。 アラベスク柄は、一見均一に見えるが、実はひとつひとつ大きさが違う ――そうなんですか!

金村
 はい。たいていの柄モノは、ひとつの柄をコピーして並べているパターンが多いのですが、それでは太もも部分などが横に伸びてしまい、美しく見えません。ひとつひとつ微妙に大きさや形を変えて、縦に並んだときに同じ大きさの柄がまっすぐに並んでいるように見えるよう設計しています。

――それではいたときの美しさが全然違うのですね。

金村
 あらゆる角度から女心を満たすことを徹底して追求しています。このアラベスク柄は最初13個入れていたのですが、13は縁起の悪いイメージがあるので14個に変更したり。

木村 パッケージを手にしたときにも気持ちがあがるよう、よくあるストッキングに寄った写真ではなく、ニューヨークのホテルシーンをイメージしたものを前面に出して。開発にたずさわった女性4人が「自分たちが欲しいもの」に最後までこだわって、完成させたのが「レッグランジェリー」です。 レッグランジェリー ――春のコーディネートにも華を添えてくれそうなアイテムですね。

木村
 そうですね。もしも、柄の出し方を少し抑え目にしたいという方は、無地のストッキングを下に1枚重ねるのもおすすめです。グレーのストッキングに黒の柄を重ねたり、グレーにプラムを重ねたり。二枚重ねてもウエストが苦しくないよう、締めつけにくい設計にしています。また、この春夏はショートタイプも充実しているので、そこもぜひチェックしてください。

――ショート丈はパンツスタイルにも合いそうですね。ありがとうございました。

木村亜依(きむら・あい)

木村亜依(きむら・あい) ワコールブランド事業本部
2009年入社以来、サクセスウォークの販売・開発に携わる。
インナーウェア商品統括部開発商品部
レッグ営業課で商品計画MDを担当。

金村めぐみ

金村めぐみ(かねむら・めぐみ) ワコールブランド事業本部
商品統括部 開発商品部 レッグ営業課 レッグウェアデザイナー。
ワコール入社後インナーウェアの企画・デザイン・設計を経験し、2015年よりレッグウェアの企画・デザインを担当。

前野知子

前野知子(まえの・ともこ) ワコールブランド事業本部
商品統括部 開発商品部 レッグ営業課 レッグウェア設計担当。
ワコール入社後よりレッグウェアの商品設計を担当。

取材・文/大庭典子
人物撮影/合田慎二、ワコールボディブック編集部

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