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インナーファッションの流行ウォッチング

ランジェリー★EXPRESS

2017年4月12日

文/武田尚子(ジャーナリスト)

BEAUTY

女性のワードローブを変えるニューアイテム

洗練されたモードなスタイルの「LYN」。 洗練されたモードなスタイルの「LYN」。 ブラジャーをはじめとする従来からの伝統的なアイテムに限らず、未来の衣服のベースを担うかもしれない新しいアイテムを発見することも、「パリ国際ランジェリー展」の楽しみになっています。
今回、ファッションにフォーカスした新エリアとして登場した「UNCOVER(アンカバー)」。そこに初出展したブランドから、注目されるニューアイテムを紹介しましょう。
フェミニンとスポーツの融合
日本国内と同様、ノンワイヤーのソフトなブラジャーが世界的なトレンドになっている反面、モードなスタイルとして目を引くブラがあります。デコルテから首元までの上部全体を覆うモードなトップス。アウター感覚で着こなしを楽しむ魅力にあふれていながら、アンダーに入ったワイヤーがバストをきちんと支えてくれます。非常にフェミニンな雰囲気でありながらスポーツウェアのような機能性も加味されていて、まさに今のランジェリートレンドを象徴するアイテムといえます。

こういった斬新なブラジャーやボディスーツが目を引いたのが、スイスの「LYN(リン)」。2人の女性デザイナーによって、チューリッヒで6年前にスタートしたハンドメイドのブランドです。エンブロイダリーの本場であるスイス・サンガレン産のレース、透けるシアー素材などを巧みに使った、モダンで洗練されたスタイルを見せていました。しかも、赤、黒、白の3色にしぼってコレクションを発表していたのが印象的。
ファッションマニアとランジェリーマニアの興味は、時として一致しない場合も少なくありませんが、このブランドについてはその双方をうならせるのではないかと思います。
ベーシックアイテムの合体
日常的なTシャツとパンティを合体させたTシャツボディは「BODY & CLYDE」のもの。 日常的なTシャツとパンティを合体させたTシャツボディは「BODY & CLYDE」のもの。 より日常的なアイテムを合体したのが、「BODY & CLYDE(ボディ&クライド)」のTシャツボディです。Tシャツとパンティ(ショーツ)という、女性のワードローブの中でも基本となる2つのアイテムを合体させたもので、このまま快適な部屋着になるだけではなく、ハイウエストパンツやタイトスカートを上に重ねるだけで外出できるという便利なスタイルです。

デザイナーは、ディオールやバレンシアガなどのメゾンで経験を積んだ人らしく、衣服というものをリアルなライフスタイルの中でとらえなおしている姿勢が伝わってきました。
ブランド名は、アメリカンニューシネマの先駆的作品として知られる1967年公開の映画『BONNIE & CLYDE(邦題は『俺たちに明日はない』)』をもじったもの。同映画の2人の主人公のように対極のもの、タイト×リラックス、白×黒、さらにフェミニン×マスキュリンという異なる要素を合体させているのが特徴です。

このほかも「UNCOVER(アンカバー)」のエリアでは、映画や音楽、アートからインスピレーションを受けてモノづくりを行っているデザイナーが少なくありません。ランジェリーの世界も、確実に新世代のブランドが活躍し始めていることを実感しました。
武田尚子(ジャーナリスト)

武田尚子(ジャーナリスト) インナーウェア専門雑誌の記者を経て、1988年にフリーランスに。以来、ファッション・ライフスタイルトータルの視点から、国内外のランジェリーの動きを見続けている。著書に『鴨居羊子とその時代・下着を変えた女』(平凡社)など。
「パリ国際ランジェリー展」など年2回の海外展示会取材は、既に連続30年以上となる。現在、ライフワークとなる新たな計画を進行中。
http://blog.apparel-web.com/theme/trend/author/inner

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