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インナーファッションの流行ウォッチング

ランジェリー★EXPRESS

2016年8月10日

文/武田尚子(ジャーナリスト)

BEAUTY

「アスレジャー」のトレンドが大浮上

「アスレジャー」のトレンドが大浮上 オリンピックイヤーだからというわけではありませんが、"スポーツ"が大きくクローズアップされています。しかも、スポーツをしたり観戦したりという用途だけではなく、快適性やウェルビーイングの追求といった生き方にもつながるテーマとして注目を集めているのです。
アメリカ発のトレンドとして、「ノームコア」の次は「アスレジャー」といわれているように、今、スポーツをライフスタイルの中に取り入れたファッションが大きなトレンドになっています。近年のファッションの中でのスニーカーブームがその一端にあることは言うまでもありません。
7月中旬にリヨンで開かれた、スイムウェアとランジェリーの国際見本市「モード・シティ」においても、"スポーツ"が大きなテーマになっていました。
"フェミニンスポーツ"の視点から
昨年に続き、スポーツがテーマに掲げられていた今回の「モード・シティ」。併設の素材展「アンテルフィリエール」では、水着やアクティブウェア素材のトレンドエリアやイノベーションフォーラム、また製品の方ではファッションショーにスポーツ関連のコンセプトストアと、スポーツを軸にまさに素材開発から売り場提案までがトータルで見られるように工夫されていました。


●「2016モード・シティ」会場の写真より 「2016モード・シティ」の大テーマは 「2016モード・シティ」の大テーマは"スポーツ"。
ファッションショーでもスポーツを意識したものが目についた。
水着素材のトレンドエリア「Momenti di Passione(モーメンティ・ディ・パッシオネ)」 水着素材のトレンドエリア「Momenti di Passione(モーメンティ・ディ・
パッシオネ)」もクロスオーバー化が進み、スポーツブラやアクティブウェアが多彩に。
スポーツ関連のコンセプトストアを提案したエリア「SPORTIV」。 スポーツ関連のコンセプトストアを提案したエリア「SPORTIV」。 スポーツアイテムはインナーとアウターの境があまりないのと同時に、用途としてもジム、ビーチ、街中の区別があまりありません。ランジェリー、スイムウェア、ビーチウェア、アクティブウェアといった領域のクロスオーバー化は、近年の大きな潮流ですが、それを一層促進するものとして、"スポーツ"は恰好のテーマなのです。
同じスポーツでも、ランジェリーからのアプローチの強みが何であるかといえば、"フェミニンスポーツ"という立ち位置が重要になるでしょう。核となるスポーツブラをはじめ、からだに密着した機能性をベースにしながら、あくまで女性の美しさや魅力を表現するという視点です。
素材とアイテムのバリエーションが広がる
昨年と比べて何が変化していたかというと、まず素材変化の充実があげられます。メッシュやネット、レース、杢調、メタリックな素材と、素材の表情がぐんと多彩になっています。スポーツとセクシーはもはや共存しているのです。
これはスポーツタイプにかぎらず、ほつれない切りっ放し素材やモールド加工できる素材にも装飾性が求められているように、確実にイノベーションが進化していることが見て取れます。
二番目にあげられるのは、アイテムの充実です。ブラジャーはもとより、レギンスやコンプレッションパンツなどボトムもより重要になっていますし、ジムに通う行き帰りを考えると、パーカなどアウターウェアに近いアイテムのバリエーションも欲しくなりますね。
また、全体を通してラウンジウェアとビーチウェアも非常に近いものになってきていて、特にカバーアップや羽織りものは、家の中でもビーチでも、そして街でも着られるものが少なくありません。
場面の違いを超えたところで、もっと自由にランジェリーを楽しむ――その入門としてもスポーツは最適といえます。 女性の日常のファッションに溶け込むスポーツ(LYCRA® MOVES™ ATHLEISURE)。 女性の日常のファッションに溶け込むスポーツ(LYCRA® MOVES™ ATHLEISURE)。 レース使いなどのデザインバリエーションも多彩に(LYCRA® MOVES™ ATHLEISURE)。 レース使いなどのデザインバリエーションも多彩に(LYCRA® MOVES™ ATHLEISURE)。
武田尚子(ジャーナリスト)

武田尚子(ジャーナリスト) インナーウェア専門雑誌の記者を経て、1988年にフリーランスに。以来、ファッション・ライフスタイルトータルの視点から、国内外のランジェリーの動きを見続けている。著書に『鴨居羊子とその時代・下着を変えた女』(平凡社)など。
「パリ国際ランジェリー展」など年2回の海外展示会取材は、既に連続30年以上となる。現在、ライフワークとなる新たな計画を進行中。
http://blog.apparel-web.com/theme/trend/author/inner

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