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インナーファッションの流行ウォッチング

ランジェリー★EXPRESS

2016年5月11日

文/武田尚子(ジャーナリスト)

BEAUTY

フラワーは美と命の象徴。ランジェリーの「花」

「BARBARA(バルバラ)」2016-17秋冬コレクションより。 「BARBARA(バルバラ)」2016-17秋冬コレクションより。 桜もすっかり散って、いよいよ本格的な花のシーズンに突入しています。花とは命そのものであることを感じます。
ふだん街で見かけるウィンドウやポスターも、花をあしらうものが増えているような気がします。世界的なテロの恐怖や、地震などの災害を経験している私たちにとって、改めて「花」のもつ力や意味を感じる時なのかもしれません。
ランジェリーに花のモチーフはつきものですが、今年のパリ国際ランジェリー展では、この「花」を改めて見直す動きが見られました。従来のお決まりのスタイルではなく、その表現も多彩になっています。
フランスらしい華やかな花
パリ国際ランジェリー展の会場で目を引いたのは、濃いピンクのバラで埋め尽くされた中に女性がいる「オーバドゥ」のポスターです。
太陽王といわれたルイ14世没後300周年にあたることにちなみ、同ブランドの2016-17秋冬のテーマは"ヴェルサイユ"。フランスらしい華やかで女性らしいコレクションにまとまっていました。
同時に、今シーズンの顔となっているのが、フランスの有力デザイナー、クリスチャン・ラクロワとの特別なコラボ企画。これがラクロワらしい色彩豊かな、実にチャーミングな花のプリントのコレクションでした。
フューシャピンクのレースと組み合わせた柑橘系パステルカラーは若々しいイメージ、黒のレースと組み合わせた黒地にフューシャピンクは官能的なイメージと、ふたつの異なる世界感が味わえます。コルセット風のレースアップに、リバーレースをたっぷりとあしらい、フランスらしいディテール満載となっています。
こんなランジェリーを一枚、服の下にしのばせているだけで、とても元気になれそうですね。 「AUBADE(オーバドゥ)」2016-17秋冬コレクション 「AUBADE(オーバドゥ)」2016-17秋冬コレクションより。
寒い季節に咲く花のたたずまい
やはりフランスの老舗ランジェリーブランドである「バルバラ」も、花をテーマにしていました。2016-17秋冬のテーマは、"ウインターフラワー"。花といっても、春に咲き乱れる花というより、寒く冷たい冬に心和ませる一輪の花という風情です。 「BARBARA(バルバラ)」2016-17秋冬コレクションより。 「BARBARA(バルバラ)」2016-17秋冬コレクションより。 今年の「パリ国際ランジェリー展」のファッションショーでは、日本的なテーマのもとで花が効果的に使われた。 今年の「パリ国際ランジェリー展」のファッションショーでは、日本的なテーマのもとで花が効果的に使われた。 ボタン、アカシア、アザレア、野の花、ケシと、グループごとに花の名前がつけられ、それぞれレースの柄などに反映させているほか、氷の花をイメージしたグループもありました。
花を軸にしながら、従来のどちらかというとベーシックでおとなしいイメージから、トレンドを意識したデザイン性豊かなイメージへと、ブランド全体がフレッシュに変化しています。

ヴィンテージ風の花柄プリントやポップな花はすでに市場にあふれていますが、いかに花で新鮮さを出すかは腕の見せどころ。ちょっと「ZEN(禅)」の雰囲気のただよう、日本的な静かなたたずまいのものもトレンドといえます。
ブルーミング(花のような、花盛りの、若々しい...)な日々のために、ランジェリーの力を借りて、あなたの花を咲かせましょう。
武田尚子(ジャーナリスト)

武田尚子(ジャーナリスト) インナーウェア専門雑誌の記者を経て、1988年にフリーランスに。以来、ファッション・ライフスタイルトータルの視点から、国内外のランジェリーの動きを見続けている。著書に『鴨居羊子とその時代・下着を変えた女』(平凡社)など。
「パリ国際ランジェリー展」など年2回の海外展示会取材は、既に連続30年以上となる。現在、ライフワークとなる新たな計画を進行中。
http://blog.apparel-web.com/theme/trend/author/inner

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