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インナーファッションの流行ウォッチング

ランジェリー★EXPRESS

2016年4月 6日

文/武田尚子(ジャーナリスト)

BEAUTY

街でも着られるラウンジウェア

MAISON DE PAPILLON(アメリカ) MAISON DE PAPILLON(アメリカ) 今、インナーウェア業界の国内外に共通した動きとして、ランジェリーやラウンジウェアの活性化という課題があります。女性のインナーウェアの核となるアイテムに、ブラジャーがあることは変わりませんが、ブラは実用志向が高まり工業製品の要素が濃くなっているだけに、ブラだけを追っているとインナーウェアの世界を広げることには限界が。スリップやローブなど別のアイテムによって、インナーウェアが本来もつおしゃれの楽しさをもっと伝えたいというわけです。今回のパリ国際ランジェリー展においても、会場の方々でこのメッセージを感じました。
快適性が求められる時代にマッチ
何より快適性やここちよさが求められているこの時代。服もリラックス感のあるものが人気のように、インナーウェアでは家の中でくつろぐためのラウンジウェアに注目が集まっています。ロンドンの老舗百貨店"リバティ"では、ランジェリー売り場がなくなった代わりに、多様なリバティプリントでつくったラウンジウェア(レディス、メンズ、キッズ)のコーナーが登場していました。
伝統的なナイトウェア専業メーカーに限らず、ブラなどファンデーション中心のメーカーがラウンジウェアに着手するところも少なくありません。パリ国際ランジェリー展の独立系デザイナーブランドを集めたエリアでも、新鮮な魅力を感じたのがラウンジウェアでした(今回紹介した3ブランドがその代表)。
シルクやコットンなどの上質な天然素材を中心に丁寧につくられたそれらは、いかにも身に着けてみたいと思わせるヴィンテージ風の洗練されたスタイルで、家の中で着るだけではもったいない。街着としてコーディネイトして着ることができると思うと、多少、価格が高めでも財布のヒモが緩むというものです。実際に外で着ることを積極的に提案しているブランドもあります。 THREE GRACES LONDON(イギリス) THREE GRACES LONDON(イギリス)
気軽に着られる羽織りアイテムから
ただ、街でラウンジウェアを着るといっても、どのように着こなしていいか、なかなか難しいものです。 
ランジェリーの最新トレンドを発信している素材展"アンテルフィリエール展"のトレンドフォーラムでは、ランジェリーが官能的なレジャーウェアとして、旅行、海辺、パーティ、街、スポーツなどの多様な場面で活躍することを重視。プロトタイプを使った展示や、インスタグラムを活用した着用提案にも力を入れていました。
比較的、アウターとして外でも着やすいものといえるのは、キモノ風ローブやシャツ、カットソージャケットなどの羽織りもの。また、透ける素材の服に合わせてスリップやキャミソールを選び、内側から重ね方を楽しむという手もあります。全身でなくても、胸元のデコルテや裾周りなどを部分的に見せるという着こなしもあります。
皆さんも、ランジェリーやラウンジウェアのおすすめコーディネイトを、SNSやブログで積極的に発信してみてはいかがでしょうか。ランジェリーやラウンジウェアを街で着るという視点で、改めてランジェリー売り場を見回すと、今まで気がつかなかった面白い発見があるかもしれませんよ。 LA COSTA DEL ALGODON(スペイン) LA COSTA DEL ALGODON(スペイン)
武田尚子(ジャーナリスト)

武田尚子(ジャーナリスト) インナーウェア専門雑誌の記者を経て、1988年にフリーランスに。以来、ファッション・ライフスタイルトータルの視点から、国内外のランジェリーの動きを見続けている。著書に『鴨居羊子とその時代・下着を変えた女』(平凡社)など。
「パリ国際ランジェリー展」など年2回の海外展示会取材は、既に連続30年以上となる。現在、ライフワークとなる新たな計画を進行中。
http://blog.apparel-web.com/theme/trend/author/inner

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