トップ 教えて、ドクター! / BODY 【特集/ウォーキング・ビューティ】ポジティブ思考もメイクも、歩き方しだい!

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教えて、ドクター!

2015年9月16日

先生/長坂靖子(日本ウォーキングセラピスト協会 代表)

BODY

【特集/ウォーキング・ビューティ】

ポジティブ思考もメイクも、歩き方しだい!

正しいウォーキングで、自分の美しさを引き出す ダイエットや運動不足解消に効果のあるウォーキング。それだけでなく、「姿勢や歩き方は健康だけでなく、女性の美しさも引き出す」という長坂靖子先生に、これまで見てきたさまざまな実例をお聞きしました。
80代でもハイヒールで歩ける!
正しい歩き方ができると、健康面でもプラスになることがたくさんありますが、一番のメリットは、見た目の印象がよくなることだと思います。猫背よりも、背筋が伸びた歩き姿は美しいものです。ポジティブに見えたり、はつらつとして見えたり、歩き方でその人のイメージが左右されるのです。
せっかく素敵な洋服を着ていても、姿勢がよくないと台無しです。私のウォーキング講座の生徒さんを見ていると、姿勢がよくなると洋服もメイクも変えたくなるようです。モノトーンしか着なかった方が、カラフルなものを着てみたいと思うようになったり、ファッションに興味が出てきたりするのです。

歩き方や姿勢を変えることは、その人の生活習慣を変えることですから、食事にも気を遣うようになります。姿勢が整うと、今まであまり意識しなかったぜい肉が気になり始めて、筋トレをやってみようと思ったり、ヨガを始めてみたりと、自分のからだに意識が向くようになるのです。
私の講座にいらした方の中に、ひざが痛むので正しい歩き方を身につけたいという80代の方がいらっしゃいました。回を重ねるうちに、歩き方をマスターし、それまでボトムスはいつもパンツだったのが、スカートをはきたい、さらにはハイヒールを履いていらした時には、ウォーキングがもたらす変化に驚きました。

姿勢や歩き方が悪いせいでからだのどこかに痛みが出ることがありますが、そういうときはからだに負荷をかけたくないからと、ウエストがゴムのボトムスなど、楽な洋服を着るようになります。そういう時期があってもかまいませんが、何歳になっても自分が本来持っている美しさを育てることはできますし、そのスイッチをいつ押すかは自分次第です。だからこそ80代でハイヒールを履くようになれるのです。大切なのは、今の自分がもっている美しさを自分自身で引き出すことです。私は、ウォーキングにはその力があると思います。健康を手に入れると、美に対する意識が変わってくるのです。
姿勢や歩き方は、喜怒哀楽を伝える
私がミス日本を受賞した時は、ウォーキングスクールもなく、全身を映せる大きな鏡もないので、夜になって窓に映った自分のシルエットを見ながら歩く練習をしました。そのときに、歩くシルエットだけで印象がずいぶん変わることに気づいたのです。日本人はお箸の持ち方をしつけられますが、海外では家庭で姿勢や歩き方をしつけられます。姿勢というのは、それほどその人の印象に影響を与えるものとして、重視されているわけです。

見た目といってもモデルのように歩くのではなく、その人のボディが正しい状態になっているのが一番きれいです。正しい骨格バランスで、正しい筋肉を使ってからだを真っすぐにする。ウォーキングの訓練を通してそうした美しい姿を手に入れることができます。

ただし、いつでも背筋をピンと伸ばしているのがいいかというと、決してそうではありません。TPOに合わせた姿勢や歩き方があると思います。インドで暮らしていたとき、50を超える言語が飛び交うなかで、言葉はまったく通じなくとも、姿勢と表情で「今、この人はすごく怒っている」とか「喜んでもらった」というような感情が伝わってきて、相手の気持ちが読み取れることに気がつきました。「姿勢っておもしろいな」と興味がわいたのはそのときです。

疲れているときは重心が下がりますし、一生懸命に話を聞こうとするときも、前のめりの姿勢になります。私は、姿勢も自己表現やコミュニケーションのひとつであると考えています。ですから、正しい姿勢でいられることと、自己表現としての姿勢を自由に操れることが、大切だと思います。くつろいでいるとき、仲間と談笑するとき、姿勢を崩さない人は、近寄りがたい威圧感を与えてしまいます。姿勢はその人の全体像を表します。日常動作の積み重ねが姿勢や歩き方に現れますから、ふだんの心のあり方も外見や見た目の印象に大きく関わっているのです。

----背筋を伸ばしてさっそうと歩くと、気持ちが前向きになるという経験がみなさんもあるのではないでしょうか。美しい姿勢と歩き方を意識して、内面の魅力も磨いていきましょう。
長坂靖子

長坂靖子 日本ウォーキングセラピスト協会代表理事。16歳でミス日本受賞後、1985年よりモデルとして活動。1989年国際文化協会主催「ミス・インターナショナル/ミス・ワールド日本代表選出大会」において、90年準ミスワールド日本代表のタイトルを獲得。ウォーキングトレーナーとして、美と健康をテーマに幅広く活動。室内で行うストレッチ教室をはじめ、屋外で行うウォーキング教室とバリエーション豊かなカリキュラムにファンも多い。著書多数。

取材・文/飯塚りえ
イラスト/190

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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