トップ スリムの法則「食に美あり!」 / FOOD ココナッツオイルで痩せるわけ

知ればスリムに差が出る! 日常でできるプチ・ルール

スリムの法則「食に美あり!」

2015年2月25日

文/おくだじゅんこ(管理栄養士)
イラスト/いしわたりきわこ

FOOD

ココナッツオイルで痩せるわけ

ココナッツオイルと中鎖脂肪酸 このところ「ココナッツオイルってどうですかね?」という質問をよく受けるようになりました。
ちまたで、体脂肪が減る!痩せる!と話題のオイルですね。
今日はそのココナッツオイルを構成している脂肪酸について少しお話ししましょう。

油は、さまざまな脂肪酸によって構成されますが、その脂肪酸は分子が鎖状につながっていて、その長さの違いによって、「短鎖脂肪酸」「中鎖脂肪酸」「長鎖脂肪酸」と分類されます。

サラダ油、ごま油、しそ油、動物油(牛脂、豚脂)、魚油など、ふだん使う頻度の高い油のほとんどは、「長鎖脂肪酸(ちょうさしぼうさん)」から構成されています。しかし、ココナッツオイルの場合は「中鎖脂肪酸(ちゅうさしぼうさん)」がメインなのです。

この中鎖脂肪酸にはどんな特徴があるかというと、

長鎖脂肪酸は体内で吸収された後、「リンパ管→静脈→脂肪組織、筋肉、肝臓に蓄えられ、必要に応じてゆっくりとエネルギーに変わる」のに対し、中鎖脂肪酸というのは、鎖の長さが長鎖脂肪酸の約半分であるため消化吸収が早く、「門脈→直接肝臓に運ばれて速やかにエネルギーに変わる」というのが特徴です。そのため、「からだに蓄積されない」」「脂肪がつきにくい」などといううたい文句で、市場に商品として出回っているわけです。

「素早くエネルギーに変わる」ことからも、臨床の世界でも、低栄養の高齢者の方や腎不全でしっかりエネルギーは確保したい方などによく使われてきました。

人間は、糖質からエネルギーを作り出す経路と、糖質が入ってこなかった際に脂肪を分解してエネルギーを作り出す経路と、ふたつのエネルギー産生の経路をもっています。
雪山で遭難して、食べるものがなくなったとしても生き延びられるのは、この脂肪からエネルギーを作り出す経路があるから。中鎖脂肪酸は肝臓で速やかにエネルギーを作り出し、この経路を活性化するといわれているそうです。こうしたことから、「減量効果や体脂肪が減る!」と言われているようです。

ここまでいくと、栄養学だけの世界の話でもなく、いいか、悪いかという話でもなく、自分がメカニズムをしっかり知ってどう使っていくかというお話。自分の判断で賢く使っていきたいものですね!
ちなみに、カロリーは、ココナッツオイルも、ごま油も、オリーブオイルも同じカロリーとなっています。プラスαでとるというよりは、今使っている油をココナッツオイルに置き換える。そんな使い方をしたいですね。

ココナッツオイルは、酸化しやすい不飽和脂肪酸が少ないため、自動酸化は少ないといわれています。しかし、植物油は植物油なので、200度以上の加熱をすると劣化は避けられません。リッチに揚げ物~!なんてときには要注意。コーヒーに入れて、分離させないようによーく混ぜて飲むという方もおられるようですが、バター不足の最近、その代わりとして、パンやパンケーキに塗ったり、リンゴと一緒に炒めたり、香りがいいのでドレッシング替わりに使ったり、そんな使い方がよいのではないでしょうか? いろいろ試してみたいものですね。

文/おくだじゅんこ(管理栄養士) 広島生まれ。国立病院勤務の後、8年間にわたり株式会社ワコールに勤務。陸上選手から社員まで幅広く健康管理に携わる。2012年に再び地元広島へ戻り診療所の栄養士に。
自身が根っから食いしん坊☆自分自身の栄養管理に日々奮闘中!

イラスト/いしわたりきわこ 東京生まれ。テキスタイルデザイナーを経て、コピーライター、ライター、イラストレーターに。渾身の著書「駅弁の旅」、「ぜいたくはひとりごはん」共著に「東京ナチュラルスイーツ」、「おいしいごはんの店~自然派レストラン全国ガイド」などがある。

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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