トップ 教えて、ドクター! / BODY 【特集/ヒップの秘密】ブツブツ、黒ずみ、ハリがない!ヒップの悩み

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教えて、ドクター!

2014年10月 1日

先生/上田由紀子(ニュー上田クリニック 院長)
取材・文/大庭典子(ライター)

BODY

【特集/ヒップの秘密】

ブツブツ、黒ずみ、ハリがない!ヒップの悩み

ブツブツ、黒ずみ、ハリがない! あぁ尽きないヒップの悩み!
蒸れや圧迫、下着のスレ...etc. 原因はさまざま
ヒップにまつわる悩みやトラブルは人それぞれ。それは年代によっても違うようです。これまで多くのヒップまわりの皮膚の悩みに耳を傾けてきた上田先生に、引き続きご登場いただきます。今回は、さまざまなヒップの皮膚にまつわるお悩みを先生に質問しました。そして、皮膚のメカニズムとともに対策について教えていただきました。

お悩み例1「ヒップにニキビのようなブツブツができてしまいました」
太ももとヒップの境目やおしりの割れ目の臀裂(でんれつ)と言われる部分は、皮脂腺や毛穴が多くある場所。そのためにニキビや吹き出物ができやすいのです。しかも、ヒップは顔と違って、常に何かしらの布で覆われていますよね。これが蒸れの原因にもなり、治りづらくなってしまうのです。

また、座り体勢が多い人は、全体重をかけてその部分を"圧迫"していることになります。"圧迫"はニキビや吹き出物の大敵。顔にできたニキビに対して"頬づえついちゃだめ!"なんて言われた記憶ありませんか? 圧迫がご法度なのは、ヒップも顔も同じことですね。通気性のよい下着を身につけたり、前にもお伝えしましたが、マッサージや運動などで足から循環を促すのもいいでしょう」

お悩み2「太ももとの境目部分やおしりの割れ目の黒ずみが気になる!」
おしりの割れ目である臀裂は、陰部ともつながっていることからもわかるように、メラニン色素が多い場所なのです。ですからある程度黒ずんでしまうのは、当然のこと。必要以上に気にしなくていいと思うのですが...。太ももとの境目が黒ずんでしまうのは、"衣服のスレ"が原因ではないでしょうか。パンツのサイズなど、キツいと感じるものはやめましょう。ちなみに、皮膚についたパンツの跡で、からだが左右均等かわかります。傾いている側に跡がつきやすいので、チェックしてみてください。
スキンケアをする人、しない人。数十年後の肌に雲泥の差が!
お悩み3「ヒップがカサついて、ツヤがなくなってきました」
「そうですね。皮下脂肪は女性ホルモンの分泌と関与していますから、加齢とともにヒップのツヤやハリが失われるのはある程度仕方のないこと。ただ、お肌の状態でいえば、ヒップは、常に布に覆われていて、裸のまま太陽にさらされることがない(笑)部位。紫外線の影響を受けづらく、光老化が少ないのです。肌自体は60代でもきれいな方が、多いですよ。

ときどき、患者さんでも格別に美しいヒップの方がいますが、そういう方に何をされているのか尋ねると、乳液やボディクリームを入浴後に塗るなど、ほとんどの方がヒップをはじめボディの"スキンケア"を怠っていません。スキンケアの継続は何十年後、肌に結果として出ることは確かです。

それに、皮膚をいい状態で保つことは、"体温がいい状態に保たれること"でもあるんですよ。皮膚は、からだ全体を覆い守っています。"冷え"にしても肌が寒さをかばいきれず、体内に伝わり冷えてしまうのです。寒いときに手だけを温かいお湯につけると、皮膚を通してからだ全体が温まるでしょう。よくも悪くも皮膚温はからだに影響しています。そしてその皮膚温は、皮膚の状態と関係があるのです。

皮膚と筋肉の状態もまた密接な関わりが。ヒップのエイジングは30代から始まる方が多いようですが、これは筋肉が衰え始める時期とも重なっています。筋肉が衰えると皮膚にハリが出ません。筋肉と皮膚はお互いに作用し合っているので、逆も同じですよ。皮膚がいい状態だとその下の筋肉もいい状態になります。ヒップをはじめ、日ごろのボディのスキンケアは、肌表面だけでなく、体温や筋肉にも影響を与えるもの。今からでも始めてみてはいかがでしょうか」

さまざまな悩み、そしてその悩みが起こる皮膚のメカニズム...なるほど!の連続でした。年齢を重ねてもキュっと上がったツヤのある美しいヒップ、カッコいいヒップ...なんだか夢じゃない気がしてきました。今日からさっそくスキンケアやエクササイズに励みます。
上田由紀子

上田由紀子 ニュー上田クリニック院長、医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本体育協会公認スポーツドクター。 東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部皮膚科教室にて診療、研究、教育に携わった後、千葉県浦安市にて「ニュー上田クリニック」を開業。01年、国立スポーツ科学センターのオープンに伴い、医学研究部皮膚科を兼任。著書に『スポーツと皮膚』(文光堂)、『ようこそ、これからのSkin Careへ』。

イラスト/190

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