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インナーファッションの流行ウォッチング

ランジェリー★EXPRESS

2014年7月23日

文/武田尚子(ジャーナリスト)

BEAUTY

インナーとアウターの融合

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ワードローブの中心にくるクロスアイテム
長年、ヨーロッパのランジェリーを見ていると、モードという意味でインナーウェアとアウターウェアが平等の価値をもっていることを切実に感じます。クオリティのレベルはもちろんのこと、実際にランジェリーがプレタポルテ(レディツーウェア)と同様の着こなしができるものが少なくないのです。
もちろん、ランジェリー市場の主力はファンデーションの機能性を軸にした有力ナショナルブランドですが、それ以外のところで規模は大きくなくてもクリエイティブなデザイナーブランドが少なくありません。

アウターウェアのように着られるといっても、日本でよくいう「見せブラ」といった次元ではなく、インナーとアウターを明確に分けるような衣服そのものの概念を変え、女性のワードローブの中心に位置するようなアイテムを提案しています。
その旬のブランドといえるのが、ラグジュアリーなモードの魅力に満ちている「Monette(モネット)」。おしゃれな人々が集まるパリの百貨店「ボンマルシェ」や「プランタン」などにコーナーをもっています。
シルク素材とフランスの物づくりにこだわる「モネット」
Image 同ブランドは当初、ランジェリーの人気ブランド「プリンセスタムタム」の創業者姉妹のひとりアーシャ・イリジェさんが手がけたということで話題でした。
昨年2013年1月の「パリ国際ランジェリー展」で鮮烈なデビューを果たしましたが、今年の同展では倒産のニュースが流れていました。それが新たな投資家を得たことによって、アーシャさんはブランドから離れましたが、従来と同じデザイン&生産チームによって見事に復帰を果たしたのです。2014年7月にパリで開催されたランジェリー&水着展「モードシティ」にカムバックし、日本の業界関係者にも熱心にセールスをしていました。

「モネット」のコレクションは、すべてシルクが前提となっています。コットンのアイレットレースに見えるスカートとブラも、ストレッチシルク。シルクとフランスが誇る繊細なリバーレースとの組み合わせ、光沢のあるシルクとマットなシルクとの組み合わせなど、女性の肌に優しく沿いながら、多彩な表情のあるシルクが使われています。
また、シルクシャツはレースのショーツとひとつなぎになっているボディです。
まさにランジェリーであってプレタポルテでもある基幹アイテムで、さまざまなコーディネートが楽しめます。

パリのスタジオでデザインされ、すべてフランス国内で1点1点丁寧につくられる――フランスブランドといえども、今日では非常に稀有な例となってしまいました。その挑戦を改めて表明するように、2015春夏コレクションには、パリの有名な通りやカフェ、公園、美術館などの名前がつけられています。
武田尚子(ジャーナリスト)

武田尚子(ジャーナリスト) インナーウェア専門雑誌の記者を経て、1988年にフリーランスに。以来、ファッション・ライフスタイルトータルの視点から、国内外のランジェリーの動きを見続けている。著書に『鴨居羊子とその時代・下着を変えた女』(平凡社)など。
「パリ国際ランジェリー展」など年2回の海外展示会取材は、既に連続30年以上となる。現在、ライフワークとなる新たな計画を進行中。
http://blog.apparel-web.com/theme/trend/author/inner

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