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インナーファッションの流行ウォッチング

ランジェリー★EXPRESS

2014年5月21日

文/武田尚子(ジャーナリスト)

BEAUTY

ランジェリーで『華麗なるギャッツビー』の時代にタイムスリップ!

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「モダン」の源泉が見られる時代
20世紀ファッションの中でも、私が最もひかれるのが1920年代、アールデコの時代です。服飾の歴史に関する本をひもとくと、ポール・ポワレやシャネルをはじめ、マドレーヌ・ヴィオネのバイアスカット、ソニア・ドローネの絵画的な抽象表現と、今見ても斬新なスタイルが並んでいます。
ショートボブに、ローウエストのフラットなシルエットのドレスや、ゆったりと羽織る装飾的なコート。女性が脚を見せて社会で活動するようになった時代です。スポーツも盛んになり、今年のトレンドであるパジャマスタイルもこの時代に生まれました。

「狂乱の20年代」とはよく言われますが、まさに今の高度大衆消費社会の原型、新技術を軸にした「モダン」の源泉がここにあるのです。
最近は、スコット・フィッツジェラルド原作の映画『華麗なるギャツビー(THE GREAT GASTBY)』(2013年アメリカ)で、「ジャズエイジ」と呼ばれるこの時代が再び話題になりました。
そのはかなさと虚しさ、今、時代の先行きの危うさを感じているからこそ、私たちはこの時代に共感を覚えるのかもしれません。
20年代テーマの「シャンタル・トーマス」
Image まさにこの『華麗なるギャツビー』からインスピレーションを得たというのが、「シャンタル・トーマス」の2014秋冬シーズン。そのプロモーション映像は、20年代調シネマのムードたっぷりの軽いテンポで、新しいコレクションを見せています。
ただ今回に限らず、「シャンタル・トーマス」はある意味で劇場的でコケティッシュなパリを象徴しているのと同時に、常に20年代の雰囲気がベースにあるランジェリーブランドです。

デザイナーのシャンタル・トーマス自身が昔からボブヘアをトレードマークにしているように、同ブランドのモデルや展示会の受付にいる女性は、ヘアスタイルが皆、黒髪のボブに赤い口紅。白黒のタキシードスタイルに代表されるマスキュラン&フェミナン(男性的なものと女性的なものとの融合、ジェンダーレス)を、ランジェリーにうまく落とし込んでいるのもお得意のスタイルといえます。
さらに今シーズンは、スモーキーパステルのサテンにアンティーク風レース使いのグループをはじめ、光るブレード飾りやプリント、さらに遊び心たっぷりのごく細いひも状のバンドーブラまで、1920年代の古き良きパリを彷彿とさせるコレクションとなっています。
武田尚子(ジャーナリスト)

武田尚子(ジャーナリスト) インナーウェア専門雑誌の記者を経て、1988年にフリーランスに。以来、ファッション・ライフスタイルトータルの視点から、国内外のランジェリーの動きを見続けている。著書に『鴨居羊子とその時代・下着を変えた女』(平凡社)など。
「パリ国際ランジェリー展」など年2回の海外展示会取材は、既に連続30年以上となる。現在、ライフワークとなる新たな計画を進行中。
http://blog.apparel-web.com/theme/trend/author/inner

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