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インナーファッションの流行ウォッチング

ランジェリー★EXPRESS

2014年2月19日

文/武田尚子(ジャーナリスト)

BEAUTY

ランジェリーの次なるキーワードは「物語性」

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再びファッションの時代が到来
ランジェリーにもトレンドがあるの? と質問されることがよくあります。
答えは、もちろんYes! 色をはじめとするファッショントレンドは、基本的に婦人服アパレルと共通していますが、ランジェリー独自のトレンドもあります。

近年でいうと2010年代初めは、シェイプウェアと呼ばれるハードに体型を補整する伝統的なファンデーションが世界的なトレンドとなりました。それが2013年くらいから、またセクシーでエモーショナルなランジェリーが見直されてきています。

今は「機能性」重視の時代を過ぎて、「ファッション性」重視の時代が本格的に到来(両極端のものが同時に共存する時代ではありますが)。からだをいかにスリムにメリハリをつけて見せるかというより、アウターウェアと同じ感覚でランジェリーそのものをどう着こなすかという視点が大事になってくると、アイテムの種類も使われる素材も非常にバラエティ豊かになってきます。身に着けることを楽しむことこそファッションですよね。
『ヘンゼルとグレーテル』をテーマに
ランジェリーもファッションの時代が進行するのに伴い、次にクローズアップされているのは「物語性」ではないでしょうか。美しいランジェリーというモノだけではなく、そのモノの背景にある作り手の個人的なエピソードやストーリーが今ほど求められている時代はありません。 Image その好例が、イギリスのランジェリーブランド「Made by Niki」(クリエイティブディレクター:Niki McMorrough)の2014秋冬コレクションです。誰もが幼い時に一度は読んだことのある童話、グリム兄弟の『ヘンゼルとグレーテル』からインスパイアされたコレクション。幼いきょうだいが森に置き去りにされるという実はちょっと怖い話ですが、途中で出てくるお菓子でできた家のジンジャーブレッド、道にまくパンくずや小鳥などのモチーフを、刺しゅうレースやプリントなどに盛り込んでいます。グリム童話からブラジャーやボディスーツが生まれるなんてステキですね。しかも、これらはファンデーションとしての機能面も安心感があるのが特徴です。

毎年、パリでは年2回、世界のランジェリーの新製品が一堂に集まる大規模な展示会が開かれます。次回はその取材を通したトキメキ最新情報をお伝えしたいと思います。
武田尚子(ジャーナリスト)

武田尚子(ジャーナリスト) インナーウェア専門雑誌の記者を経て、1988年にフリーランスに。以来、ファッション・ライフスタイルトータルの視点から、国内外のランジェリーの動きを見続けている。著書に『鴨居羊子とその時代・下着を変えた女』(平凡社)など。
「パリ国際ランジェリー展」など年2回の海外展示会取材は、既に連続30年以上となる。現在、ライフワークとなる新たな計画を進行中。
http://blog.apparel-web.com/theme/trend/author/inner

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