トップ 湯山玲子の「人間はカラダだ!」 / BODY / BEAUTY 【特集/背中美人は肩甲骨から!】立ち振る舞いからやせるツボまで! さあ『肩甲骨力』を鍛えよう

生きるためのボディ&ソウル。鍛えれば、人生きっといい感じ

湯山玲子の「人間はカラダだ!」

2013年7月31日

文/湯山玲子
イラスト/腹肉ツヤ子

BODYBEAUTY

【特集/背中美人は肩甲骨から!】

立ち振る舞いからやせるツボまで! さあ『肩甲骨力』を鍛えよう

Image マイヤ・ブリセツカヤで有名なバレエ『瀕死の白鳥』。バレリーナは後ろ向きになって手を白鳥のように羽ばたかせるのだが、その手の動きといったら、間接はひとつしかないのにムチのようにしなるのだ。小学校のとき、それに衝撃を受けて、バレエを習っているユキエちゃんに話したら、「簡単よ。腕が背中の真ん中から出ているイメージで肩の筋肉(肩甲骨という言葉は確か使っていなかった)を動かすとあの腕になる」というので試してみたら、本当にそういう動きができたのにびっくりしたことがある。
伝統芸能に見る、肩まわりと美
「腕の動きは肩甲骨から意識すると、人間離れした美しさが出る」というのを子供ながらに思い知った出来事だが、その後も「肩甲骨と腕」問題はいろんなダンスやスポーツの現場や理論で目にしてきた。たとえば、日本舞踊は下半身がしっかり固定された上で、腕や上半身の動きで表現していく踊りだが、舞踊の名手、たとえば坂東玉三郎が手を伸ばした場合、その手の先に地平線までの「彼方」が見えてくる。というのは、まさに「肩甲骨の中心から腕が出ている」という意識がその距離を観客に伝えてしまうのである。意識というとスピリチュアルなことを想像してしまうが、肩甲骨ごと腕を動かした時には肋骨がぐいっと引っ張られるので、そのラインが腕に強烈な方向性のラインをもたらすのだろう。

実はこのあたりのうんちくは、合気道の高段者であるとともに、ヨガなども極め、胴体の動きと身体パフォーマンスの画期的な理論「胴体力」を提唱し、 前述の玉三郎も含め、プロの格闘家にも絶大な信頼を寄せられていた、故・伊藤昇の著作に詳しい。ボクサーのパンチもやはり、腕だけで繰り出すよりも、肩甲骨の中心から腕が生えているイメージでやると、抜群の破壊力を生むのだそう。ピアニストがあれだけのパワフルな演奏を続けていられるのも、大いに肩甲骨力を使っていそう。もっとわかりやすい例を挙げると、腕相撲なんかも、そのイメージで行うと連勝できるらしい。日常の動作のひとつひとつにこのイメージが入ってくると、動作は格段に優雅になる。バレエダンサーの動きがきれいなのには理由があったのだ。肩のまわりの血行も良くなって、肩こりにも効きそう。
意外!? ダイエットにも効果あり
そういえば、「小手先」という言い方がある。小手先でやったものはその場はしのげるが、その後、長続きしないという語感があるが、やっぱり物事は肩甲骨の中心のように、きちんと胴体の中央から出ていなければマズい、ということなのだろう。

さて、肩甲骨で最近注目されているのがダイエットだ。肩甲骨を取り囲む筋肉には、食事で摂取したカロリーをエネルギーとして放出させる働きをする細胞"褐色脂肪細胞"が多く含まれており、肩甲骨を動かすことでその細胞が活発になり、脂肪が燃えやすい体づくりができるのだという。また肩甲骨を動かすことで、リンパの流れがよくなり、むくみやセルライトを取り除く効果もあるという。やっぱり、いい事尽くめなのである。

ゆやま・れいこ 著述家、ディレクター。自ら寿司を握るユニット「美人寿司」、クラシックを爆音で聴く「爆音クラシック」を主宰するなど、カルチャー界を牽引。著書に『四十路越え!』(ワニブックス)、上野千鶴子氏との共著に『快楽上等! 3.11以降を生きる』(幻冬舎)がある。

構成/本庄真穂

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