赤くなる? 黒くなる? 肌タイプ別紫外線対策

特集/今やるべき紫外線対策

先生/深野祐子(めぐろ皮膚科クリニック院長)

----紫外線対策にもっとも有効な日焼け止め。その効果をしっかり享受するためには、数値を知り、適正に使うことが重要です。今回は、日焼け止めの最新事情とともに、日本人特有の肌質と紫外線の関係についてお話をうかがいます。自分に合った紫外線対策を見つけてください。 日焼け止めも劣化する! 効果的な使用法とは

効果も使用感もアップ!
日焼け止めは日進月歩で進化中

近年、日焼け止めはすごく進化をしています。従来の紫外線の防御効果に加え、花粉やPM2.5といった外的な環境要因に対してプロテクトする効果の日焼け止めも増えています。
使用感もずいぶん改善されました。かつて、日焼け止めといえば、ベタベタしていたし、白浮きもひどかったものですが、これは、光を物理的に「はじく」役割をする紫外線散乱剤が白色であり、さらには、光をより多くはじくためにその粒子が大きかったから。最近では小さな粒子でも光をはじくものが開発されたので、白浮きを抑えることができるようになりました。

また、紫外線散乱剤と一緒に使用されている紫外線吸収剤は、化学的に紫外線を「吸収する」ことで紫外線を肌に届かないようにし、SPF値を高めるもの。無色で、使用感をなめらかにする働きもありますが、人によってはかぶれやかゆみを引き起こすことも。

「SPF、PAの高いものは肌への負担が大きい」「吸収剤の入ってないノンケミカルは効果が低い」といったイメージがあるかもしれませんが、一概にそうとはいえません。効果が高く、かつ肌に優しい、通常の洗顔で落とせるようなものも増えてきています。

焼けないタイプは特に要注意!
肌質に合った紫外線対策を

紫外線への反応も、肌質によって変わります。たとえば白色人種は常に赤くなり、その後は黒くなりませんが、光老化や皮膚がんが起こりやすい特徴があります。日本人は「赤くなったあと、わずかに黒くなる」「ときどき赤くなり、その後黒くなる」「赤くならず、すぐ黒くなる」の3タイプに分けられます。すぐ赤くなるけれど、あまり黒くならない肌質の方は、しっかりした日焼け止め対策をおすすめします。反対に「すぐ黒くなる」人は、光老化に対してやや抵抗性があるということ。肌質はもって生まれたものなので、ご自身のスキンタイプに合わせた紫外線対策を心がけていただきたいですね。

----紫外線対策に「これさえやっておけばOK!」という万人向けの正解はなく、スキンタイプ、ライフスタイル、日焼け止めの使用感の好みなど、ひとりひとりが自分に合ったやり方で肌を守ることが大切だとわかりました。紫外線を知り、自らを知る。正しく、自分らしい対策で、肌の健康を守りましょう。
深野祐子

深野祐子 「めぐろ皮膚科クリニック」院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。医学博士。1995年川崎医科大学卒業。米国ワシントン大学でも学び、2007年から「六本木ヒルズクリニック」皮膚科に医長として、2012年から「肌クリニック表参道皮膚科」院長として勤務。2014年に東京都品川区に皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科を標榜する「めぐろ皮膚科クリニック」を開設。

取材・文/剣持亜弥
イラスト/吉岡ゆうこ

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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