首にやさしい『玄関マット枕』のつくり方

特集/首〜デコルテに美は宿る

先生/山田朱織(16号整形外科 院長)

----首&肩こりに限らず、常に痛みにさらされていると脳の過敏性が上がり、痛みを感受しやすくなることが、近年医学的に検証されています。「慢性的な首&肩こりは、枕を替えれば痛みから解放されます。ただし、からだに合ったものを選ばなければ効果がありません」ということで、玄関マットを使った枕のつくり方を山田先生に教えていただきました。

仰向け、横向き、寝返りから
ぴったりの高さを導き出す

枕には個々の体格によって適切な高さがあるのですが、来院いただかなくてもほぼジャストな高さを導くことができるのが、手づくりの"玄関マット枕"です。用意するのは、玄関マットとシングルサイズのタオルケットだけ。玄関(フロア)マットは縦50〜60cm、横80〜90cmで裏地が硬めのもの、タオルケットは、柔らかいものだと寝返りを阻害してしまうので、使い古して多少ゴワつき感があるくらいがベストです。

まず、玄関(フロア)マットの長いほうを三つ折りにして、土台をつくります。 首にやさしい枕のつくり方 次に、タオルケットを四つ折りにしてから、さらに三つ折りにします。玄関マットの上にタオルケットを乗せ、下のイラストのように首を乗せる面をきっちり揃えてください。 首にやさしい枕のつくり方 次に高さを決めます。仰向けに寝たとき、横から見て首が15度に前傾している状態にしたいのですが、自宅で15度を測定するのは難しいので、呼吸のしやすさで判断します。高すぎても低すぎても、呼吸がしづらいはず。タオルケットを1枚ずつめくり、ミリ単位で高さを調節してください。 首にやさしい枕のつくり方 次に、横向きをチェック。額から鼻、胸の真ん中までが一直線になるように横向きに寝たら、さらに寝具と並行になる高さを探します。パートナーに見てもらうか、鏡を置いてチェックしてみましょう。
3つ目が寝返りです。寝返りは、からだにかかる負担を軽減させ、体温調整や体液を循環させるために必要な自然現象。ひと晩で20〜30回行うためには、寝返りを阻害する要素を排除しなければなりません。まず、手を胸の前でクロスさせ、膝を立てた状態で左右に寝返りをうってみましょう。枕の高さが数ミリ変わるだけで、寝返りを打つときのからだの重さが変わってくるはずです。 首にやさしい枕のつくり方 低すぎると肩がつかえたり、腰をよいしょと持ち上げないと寝返りをうてないこともあるくらい、睡眠中の重要な動作なのです。ラクに寝返りをうてれば、ベストな高さということになります。

起きたときの枕の形で
合っているかどうかを判断

枕の高さが合っているかどうかのチェックポイントは、朝起きたときの枕の形。ズレていなければ、首のところに枕がしっかりフィットした状態で目覚めているということ。「枕はズレていないけれど、首&肩こりが解消している実感がないので、高さを変えるべきですか?」と質問してくる患者さんもいますが、翌日実感する人もいれば、1、2週間かかる人もいます。効果の現れ方は個人差があるので、しばらく様子をみてください。

----玄関マットがないからタオルケットだけ、タオルケットがないから大判のバスタオルで...。つくりやすいようにアレンジすると、残念ながら効果は期待できないそう。忠実につくることがポイントだそうです。
山田朱織

山田朱織 枕と睡眠を専門とする整形外科、16号整形外科院長。医学博士。2003年に睡眠姿勢の研究、及び整形外科枕開発を目的とした(株)山田朱織枕研究所を設立。主な著書に『頸椎症、首こり、肩こりに! 山田朱織のオリジナル首枕 Plus』(主婦の友社)、『首姿勢を変えると痛みが消える』(フォレスト出版)などがある。

取材・文/山崎潤子(ライター)
イラスト/はまだなぎさ

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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