- ビューティ&ヘルス
- 2016.12.07
こったときの骨ストレッチ
特集/なんとかしたい!肩こり

骨をつかむとムダな力が抜けて
からだが滑らかに動く
なぜ骨にアプローチするのかをお話しする前に、基本ポーズを使った簡単な骨ストレッチを紹介するので、体感してみてください。まず、右腕を回します。腕の位置は耳からどれくらい離れていますか? 腕の位置や肩まわりの感覚を覚えておいてください。●手首ブラブラ



7回程度ブラブラさせたら、右腕を回してみてください。さっきよりスムーズに、耳の近くで回っていませんか? ①と②を省いて、ただ手首をブラブラさせてみましょう。腕を回してみるとさっきまでの軽さは消え、再び重く感じるはず。骨を押さえてブラブラさせると刺激が肩にまで伝わり、この刺激によってこりがほぐれるのです。
小指と親指で手首の骨を押さえるのも、意味があります。ゴルフクラブや野球のバットを握るとき、小指を絡ませますよね。小指が浮いた状態で打っても力は入りません。親指は動作を止めてしまうブレーキで、小指は力を入れるためのアクセル。エンジンとブレーキをつなぎ、全身の力が自然に抜けたニュートラルポジションをつくるために、小指と親指で骨を押さえているのです。ムダな力を抜くというのは、実はとても難しいこと。でも、親指と小指を使うと誰でも簡単に力みから解放されるのです。
ちなみに、中指は力を通す指。歩く前に両足の中指を押して刺激し(靴の上からでもOK)、刺激を感じながら歩くと自然と前傾姿勢になり、からだの重さを利用して歩けるようになります。見た目も美しいし、疲れにくくなりますよ。
ツボ押しと"手のひら返し"を
加えれば、より緩みやすいからだに
肩がガチガチにこっている人は、骨ストレッチを行う前に下準備が必要です。ふたつあるので、やりやすいほうをセレクトしてください(両方やってもOK)。ひとつめは、肩こり・眼精疲労・偏頭痛・内臓の強化に効果のある手のツボ、"合谷(ごうこく)"を押す方法。合谷は、人差し指の第三関節の親指側にあるくぼみ。人差し指の方向に向かって親指で押すのがポイントです。合谷をほぐした後、上腕三頭筋(腕の後ろ側)を軽くもみほぐしましょう。

----骨ストレッチの前後に腕を回すと、その変化に思わず「あっ!」と声が出ます。ほぐれたのを実感できると、"やらなきゃ"という義務感ではなく、"気持ちいいからやる"に変わるはず。次回は、肩のこりをほぐしながらウエストまわりもスッキリする、とっておきの骨ストレッチを紹介します。

松村 卓 スポーツケア整体研究所代表。陸上短距離のスプリンターとして活躍後、スポーツトレーナーに転身。ケガに悩まされた現役時代のトレーニングを見直し、筋肉ではなく骨の活用に重点を置いた"骨ストレッチ"を考案。『ゆるめる力 骨ストレッチ』、『やせる力 骨ストレッチ』(ともに文藝春秋)など著書多数。
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。