• 2018.08.08

ミドル脂臭

【みどるししゅう】

常在細菌のひとつ、ブドウ球菌が汗の中の乳酸をエサとして増殖し、ジアセチルというにおい成分を発生させる。そこに、皮膚臭(中鎖脂肪酸)が混じることで、古い油のような不快なにおい---ミドル脂臭となる。ジアセチルの発生率は、30代後半か50代後半の男性が最も多い。女性も量は少ないけれど発生するため、におう可能性も。

監修/関根嘉香
東海大学理学部化学科 教授。慶應義塾大学大学院非常勤講師。室内空気汚染(シックハウス症候群)に関する研究では、シックハウス症候群の原因物質、ホルムアルデヒドの常温分解触媒を世界で初めて開発。その後、皮膚ガスの研究をスタートさせ、においによって病気を早期発見できるよう、日々研究に取り組んでいる。環境化学技術賞、室内環境学会賞・論文賞など受賞多数。