穀雨(こくう)/春のよもぎをフル活用してデトックス

文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授)
イラスト/中根ゆたか
穀雨(こくう)

からだと心の疲れは夏がくる前に解消を

1年を24分割した日本固有の「二十四節気」、6番目の節気「穀雨」(4月20日〜)は、田植えの準備のタイミングとして昔から大切にされてきた節目の時期です。

雨も多くなる時期で、それにともなって体調を崩しやすく、解消しきれない疲れがたまって、胃腸に負担をかけることにもつながります。心のバランスを乱し、小さなことでも気になったり、思い悩みやすくなるのも、この時期です。東洋医学では「心身一如(しんしんいちにょ)」といい、心とからだはつながっていると考えています。本格的な夏がくる前に、生活の根底を見つめ直し、日々の運動と食事のバランスを整えましょう。

豆類や鶏肉でアミノ酸を摂取

春から新しいことが始まって、一生懸命頑張ってきた人は、緊張感でからだが硬くなっていることが多く、体内の循環がうまくいかないケースが見受けられます。水分代謝が滞りやすくなり、むくみやすい状態になっているのです。まずは、無理のないストレッチでからだを緩ませて、リズムよく散歩することで全身の循環をよくしましょう。

また、心の状態はセロトニンと呼ばれる神経を調整してくれる物質の存在が重要です。神経調整をスムーズに行うために、セロトニンの元となる「トリプトファン」と呼ばれる必須アミノ酸が含まれている豆類や鶏肉などを意識的に摂取することも大切です。

この季節に効果的な食材は「よもぎ」です。春の地表に生えた若芽は食用になり、餅に入れられることは、よく知られています。「よもぎ」にはビタミンKが多く含まれています。血液凝固に関わる成分で、血液の造血を助けたり、血液をサラサラにする効果も期待できます。また出血時には止血作用もあり、古くから治療薬草として用いられています。お灸にも、漢方の原料にも、用いられる万能な植物「よもぎ」。こんなデトックスのパワーをもった素材を、ぜひ日常に取り入れてみてください。

  • 伊藤和憲
  • 伊藤和憲(いとうかずのり) 鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
    1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」, 2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。 https://www.yojyo1192.com/

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