雨水(うすい)/氷が溶けたら新しい生命の始まりです

文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授)
イラスト/中根ゆたか
雨水(うすい)

農耕の準備を始める時期

「立春」から始まった新しい二十四節気の2番目の節気にあたる「雨水」。2021年は2月18日から3月4日をさします。降る雪が雨へと変わり、氷が溶け出す時期にあたり、昔から農耕の準備をする目安とされています。例年だと春一番が吹くのもこのころです(2021年は春一番が2月上旬と早かったのですが)。

雨水の始まりの初候には、春野菜の代表・春キャベツが旬を迎え、海ではトビウオが飛び跳ねるといわれています。また、次候にはからし菜や素魚(しろうお)が旬を迎え、野山では新しい草がよく生えるようにと野焼(のやき)が行われます。終わりである末候では、菜の花やハマグリが最もおいしい時期で、野山にはみどりはこべが咲き乱れます。

からだの循環を促して老廃物を排出

冬から雪解けを経て春へ移行するこの時期は、からだもあちらこちらから老廃物を排出します。老廃物はリンパを通って体外へ排出されますが、リンパ節がつまってしまうと、全身の循環が悪くなり、むくみなどの症状を起こします。気温が高くなってくるのを感じたら、からだの関節を動かし、循環を促して。手首や足首を回したり、ひじやひざ、腰や首を回すだけでも、リンパ節を活性化し、老廃物の排出を助けます。

とはいっても、まだ寒い日もあるのが雨水のころ。冷えはストレスと同様にリンパを収縮させ、老廃物の流れを悪くしてしまいます。お風呂に入ったり、血管が表面に出ている首や手首・足首を温めて体温を上げ、老廃物をからだに溜めない生活を心がけましょう。

春キャベツで消化促進

この季節におすすめしたい食材は、春キャベツです。甘みのある食材なので、イライラを解消したり消化を促進してくれます。また、春キャベツは消化もよく、ダイエット効果も期待大。冬から旬が続くほうれん草も、血液の流れを促し、アクに含まれるシュウ酸がストレス改善や便秘解消に効果を発揮します。キャベツやほうれん草は常備しておき、主菜から副菜・サラダなど幅広く活用を。

  • 伊藤和憲
  • 伊藤和憲(いとうかずのり) 鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
    1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」, 2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。 https://www.yojyo1192.com/

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