立冬(りっとう)/冬の始まりは老化も始まる時期

文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授)
イラスト/中根ゆたか
霜降(そうこう)

落ち葉焚きは冬の始まりの風物詩

立冬(11月7日〜)は、冬の気配を山や里に感じ始めるころ。冬の風物詩・みかんがおいしい季節を迎えます。今は見られなくなりましたが、枯葉を集めた“落ち葉焚き”の風景は、この時期ならではです。茶畑には白いお茶の花が咲き始め、冬の食材・毛ガニやほうれん草が旬を迎えます。続いて立冬の末候になると、水仙の花が咲き、「マヒワ」と呼ばれる冬を告げる鳥が北から渡って来たり、食材では甲いかや蓮根(れんこん)が旬を迎えます。

冬の始まりは、「老化の始まりの時期」ともいわれています。頻尿に始まり、残尿感や膀胱炎などのトラブルが多発したら要注意。ホルモンバランスも崩れ、肌荒れや下腹部・腰背部(ようはいぶ)痛、さらには生理不順などにつながることも。下腹部や骨盤まわりの温活は、この時期の習慣にしたいものです。

下腹部や腰背部は、子宮や卵巣・膀胱などと同じ部位から出る神経にコントロールされています。おなかや背中が冷えていると感じたら、子宮や卵巣、膀胱などの機能が低下しているのかもしれません。気がついたら手を当てて、冷えていないか確認してみることをおすすめします。

かぜのひき始めには蓮根を食べて養生

旬の蓮根は、かぜの初期症状に効果を発揮します。特に、ぜんそくの改善に効果があったり、痰(たん)を切り、炎症を抑えてくれる役割があります。また、血液の浄化や解毒・利尿作用も期待できます。ただし気をつけたいのは、蓮根にはからだを冷やす作用もあるということ。冷え性を自認している人は、とりすぎに注意を。

また、秋の味覚のひとつ・ぶどうには補血作用があり、体力の消耗時に効果的です。寒さにより体力が弱っているときは、デザートに加えてみてはいかがでしょう。

  • 伊藤和憲
  • 伊藤和憲(いとうかずのり) 鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
    1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」, 2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。 https://www.yojyo1192.com/
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