意外に糖質が多い食品はどれ?

文/堀 知佐子(レストラン『Le Rire』オーナー兼シェフ)
イラスト/いしわたりきわこ

意外に糖質が多い食品はどれ? 糖質制限と聞くとごはんやパンなどの炭水化物を抜けばよいと思われがちですが、厳密にいうとダイエットの味方のような、ごぼうやれんこんなどにも糖質は多く含まれています。含有量でいえばリンゴも柿もマンゴーも、そこそこ糖質を含みます。果物の果糖はインスリンの上昇にかかわらないですが、中性脂肪になりやすいので食べ過ぎは肥満の元です。また果物の甘さには果糖だけでなくブドウ糖も存在するので、血糖値の上昇を招きやすいといわれています。

そこで間食やおやつにおすすめなのが、ナッツ類。油調していなく無塩のものを選び、1日15粒くらいを目安に。アレンジするのなら、無糖のヨーグルトにクランベリーやブルーベリーなどを入れると、腹もちがよく満足感があります。

和菓子の大福やどら焼きなどよりも、洋菓子のほうが太りにくいこともわかっています。和菓子のほうがカロリーは低く、洋菓子は脂質が多いため、洋菓子のほうが太りやすいイメージがありますが、「低カロリー=太りにくい」ではなく、「糖質が肥満を招く」のです。また、意外ですが同じ量ならモンブランのほうがチーズケーキより太りやすいのです。

腹もちのよさでいえば、噛み応えのあるおやつもおすすめです。スルメイカやあたりめ、茎ワカメなどは食べ終わるまでに時間がかかるので、少量で満足感が得られます。ただし、太りにくくからだによいおやつでも、だらだら食いは禁物。きちんと量を決めて食べましょう。
堀知佐子

堀知佐子(ほり・ちさこ) 管理栄養士・食生活アドバイザー・アンチエイジング料理スペシャリスト。レストラン「Le Rire(ル・リール)」シェフ。京都の調理師学校で教鞭をとった後、京料亭「菊乃井」の物販事業部責任者を経て、2010年株式会社「菊の井」常務就任。08年アンチエイジングをコンセプトとしたレストランを開業。料理教室の開催、地方自治体アドバイザー、講演など、食と健康をテーマに幅広く活動。著書に『みそと野菜でアンチエイジング』『100歳まで錆びない栄養レシピ』など多数。