インナーファッションの流行ウォッチング

ランジェリー★EXPRESS

2017年3月 8日

文/武田尚子(ジャーナリスト)

BEAUTY

ランジェリーはもっと軽くなる!

素材展・アンテルフィリエールでは、極細糸・超軽量素材による〈ウルトラライト〉をクローズアップ。レースも軽く透明感が増している。 素材展・アンテルフィリエールでは、極細糸・超軽量素材による〈ウルトラライト〉をクローズアップ。レースも軽く透明感が増している。 今回の「パリ国際ランジェリー展」では、〈ウルトラライト〉という大テーマが素材から発信されていました。ランジェリーはより軽く、薄く、しかも機能性とのバランスはしっかりおさえながら、限りなくからだと一体化する方向へ進んでいくようです。身に着けているのに何も着けていない感じ、それは衣服の理想形なのかもしれませんね。
官能に訴える繊細なテーマ
素材展・アンテルフィリエールでは、これまでもエンブロイダリー、シルク、スポーツと、ランジェリー全体を展望した指針が打ち出されてきましたが、今回の〈ウルトラライト〉は人の官能に訴える、よりデリケートなテーマだったといえます。
チュールやシフォンといった薄い素材に限らず、身生地(商品のメイン生地)として使う織物やニット、各種レース、多様な副資材に至るまで、超軽量素材の開発が進んでいるのです。
ギャラリー風につくられた特別なエリア「THE EXCEPTION」では、そのコンセプトを伝えるために、素材メーカーの開発製品に加えて、さまざまなアーティストやアトリエの作品が展示されていました。「羽衣(はごろも)」と名づけられた日本のイノベイティブなシルクも、ここで見ることができました。
多大な技術力を背景にした、この静かに浮遊するような世界観は、今の時代の空気なのかもしれません。 素材展・アンテルフィリエール。 素材展・アンテルフィリエール「THE EXCEPTION」の様子。
セルロース新素材もデビュー
また、製品より先のシーズンのトレンドを見せるトレンドフォーラムにおいても、これに共通する軽さと透明感に富んだエリア〈Whisperings(囁き)〉がありました。ここでは3Dシリコンプリントによって実験的につくられた作品をはじめ、エンブロイダリーレースメーカー数社によるコレクション、そして新素材「Naia」(米イーストマン社)を紹介するプレゼンテーションコーナーも。 〈Whisperings(囁き)〉と名付けられた素材トレンドフォーラムの一角。静かに浮遊するような世界観は共通している。 〈Whisperings(囁き)〉と名付けられた素材トレンドフォーラムの一角。静かに浮遊するような世界感は共通している。 「Naia」は木材パルプを原料とするセルロース素材の一種で、世界に先駆けて同展でのデビューとなりました。持続可能なエコ素材であることはもとより、ラグジュアリーかつソフトで快適性に富み、五感に訴える素材としてアピールしています。同社は原糸メーカーなので、世界のテキスタイルメーカーとのネットワークによって、多様な用途に使われることになりそうです。

生地そのものが軽量であることだけではなく、最近はブラジャーをとっても、縫い目もワイヤーもないものが増えていることにお気づきでしょう。パッドも各段に軽くなってきています。いろいろなものから解放されて、ランジェリーはもっと軽くなる――そういう未来を感じさせるシーズンでもあります。 セルロース新素材「Naia」(ナイア)を使ったランジェリー。シルキーでイージーケア、湿度調節などの機能性も特長としている。 セルロース新素材「Naia」(ナイア)を使ったランジェリー。シルキーでイージーケア、湿度調節などの機能性も特長としている。
武田尚子(ジャーナリスト)

武田尚子(ジャーナリスト) インナーウェア専門雑誌の記者を経て、1988年にフリーランスに。以来、ファッション・ライフスタイルトータルの視点から、国内外のランジェリーの動きを見続けている。著書に『鴨居羊子とその時代・下着を変えた女』(平凡社)など。
「パリ国際ランジェリー展」の取材は、既に連続30年になる。今後に向けて、幸せなライフスタイルをテーマにした新しい方向性を模索中。
http://www.apalog.com/inner

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