トップ 教えて、ドクター! / BODY 【特集/正しく知りたい肌のこと】ゆらぎ肌の対処法

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教えて、ドクター!

2017年3月 8日

先生/関東裕美(東邦大学医療センター大森病院 教授)

BODY

【特集/正しく知りたい肌のこと】

ゆらぎ肌の対処法

----ゆらぎ肌を立て直すには、肌に負担をかけるダブル洗顔をやめるという話を前回しましたが、紫外線から肌を守ることも重要。引き続き関東先生に、ゆらぎ肌を立て直す方法を伺いました。 ゆらぎ肌の対処法
油断しがちな春の
うっかり日焼けに注意
太陽から届く紫外線の約9割を占めるUVAは肌の奥の真皮にまで届き、肌のハリや弾力にダメージを与え、UVBは降り注ぐ量は少ないものの、肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけます。そう、シミ、しわ、たるみ...といった肌老化の原因の8割は、紫外線なのです。1年中紫外線対策をしている人も中にはいますが、春はまだ大丈夫だと油断している人が結構いますよね。春の日差しはポカポカして気持ちいいので、全身で浴びたくなる気持ちもわかりますが、急激に紫外線の照射を受けると人間の免疫機能はゆらいでしまいます。残暑が厳しい9月より紫外線の量は多いので、ケアは万全にしなくてはいけません。対策としては、通年使用であればサンスクリーンに表示されているUVAはPA++、UVBはSPF20〜30で十分です。ただし、汗をかけば2時間くらいで効果はなくなってしまいますから、SPF値の高いものを塗ったから安心というわけではありません。メイクをしてしまうと塗り直しができないので、その場合はUVカット効果のあるファンデーションやパウダーを塗り重ねましょう。妊娠中と産後は、女性ホルモンのエストロゲンプロゲステロンがメラニン色素を生成する色素細胞を刺激するため、シミが急増しやすいので、いつも以上にしっかりと紫外線対策をしてください。
肌がゆらいでいるときこそ
メイクで膜をつくる
バリア機能を高めるためには、バリア機能を構成するための必須成分セラミドを補給することも大事です。また、肌がゆらいでいるときは、メイクをしたほうがいいのか迷われると思いますが、皮膚科医師として必要最小限のメイクをすることを推奨しています。保護目的でのメイクをしないと肌を守る膜がなくなるわけですから、かえって肌あれがひどくなることもあるんです。洗顔後、保湿をしたら下地を塗って、ファンデーションを塗って...と、メーカーが推奨するメイク法ではなく、自分の肌の状況に合ったメイクというのがポイント。化粧品の重ね塗りは、何度も肌をこすることでかゆみを誘発してしまう人もいます。洗顔後、保湿をしたら紫外線対策にBBクリームを塗るだけ、というように肌に負担をかけないメイクをすることは、ゆらぐ肌を守りながら抗老化対策もできるのです。

バリア機能を維持するためには、ダブル洗顔をやめる、こすらない、保湿と紫外線対策をすること、ですが、質のいい睡眠と食事、そして快便で免疫機能を高めることも大事です。生体内から活性化することは皮膚の機能維持につながり、年齢相応に輝いた肌へと導いてくれるでしょう。そして、昨日までの自分と今日の自分は違うということを認識する。ある日突然、異常なアレルギー反応が出たと思いがちですが、反応が出る前に生体内では少しずつ異常なことが起きていて、何らかのサインを出しているはず。さまざまなサインを見逃さないように、自身の感覚で肌を観察する習慣をつけていただきたいと思います。

----"気持ちいい"と感じると免疫機能が高まるそう。だから、自分の感覚が気持ちいいと思うことをスキンケアの中に取り入れることも効果的。ゆるがない肌で、春を満喫したいですよね。
関東裕美

関東裕美 東邦大学医療センター大森病院 スキンヘルスセンター 臨床教授。専門は、皮膚一般・接触アレルギー・パッチテスト・アトピー性皮膚炎。成人のアトピー性皮膚炎の患者を対象に、正しいスキンケアやメイクアップのアドバイス、生活指導なども行っている。

取材・文/山崎潤子(ライター)
イラスト/はまだなぎさ

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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