トップ 教えて、ドクター! / BODY 【特集/あなたの足、大丈夫?】高いヒールが楽♪ は美脚の勲章にあらず

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教えて、ドクター!

2014年5月21日

先生/桑原 靖(足の診療所 表参道 院長)
取材・文/大庭典子(ライター)

BODY

【特集/あなたの足、大丈夫?】

高いヒールが楽♪ は美脚の勲章にあらず

合わないヒールでアキレス腱にキケン信号!?
無理して履いているヒールに足が悲鳴をあげ、気がつけば絆創膏だらけに...なんて経験は、女性ならば誰もあるはず。日常生活において、どのような工夫をすればヒールと上手につきあえるのでしょう。引き続き足の診療所 表参道 院長の桑原靖先生にお話をお伺いしました。

「足の疾病には、巻き爪、ねんざ、痛風、水虫など、非常に多くの種類があります。なかでも多いのは、外反母趾で、クリニックに来る約4分の1の方がこの症状で訪れます。病院に行くほどではない外反母趾の方も合わないヒールを履き続けたり、対処をしないままでいることで病状が悪化してしまうこともあるので、要注意です。

おしゃれのためにヒールを履くことは否定しませんが、高いヒールを丸1日履いて過ごすことはおすすめできません。クリニックに来る方には、スニーカーや低めのヒールなど足に負担のかからない替えの靴を持ち歩き、高いヒールを履くのは1日2時間までに抑えることを推奨しています。

特に通勤中に合わないヒールを履くことは、避けてほしいですね。電車の揺れに対して靴が"脱げないように"、からだが"傾かないように"と抵抗するため、"足の指"に力を入れて踏ん張ってしまうことがあります。これは大変危険なこと。クセになってしまうと、いつしか指自体が曲がった形に変形してしまうのです。こういった負担を減らすために、足首に巻くベルト付きの靴などは効果的でしょう。

もしも、「私ヒールを履いているときの方がスニーカーよりも楽なの」なんて思っている人がいたら、危険信号です。決して"おしゃれ熟練者"の勲章ではありませんからね(笑)。これは、アキレス腱が固くなっている証拠なのです。地面に足が着いている状態、つまりアキレス腱が伸びていることがつらいのです。

足に休憩も与えずアキレス腱を伸ばすこともなく、毎日ヒールを履き続けていると、ヒールを脱いで地面に立ったときに、アキレス腱がすごく伸ばされているように感じてしまいます。もしも1か月くらいヒールを履いた状態でギブスをしたら、外したときには、地面に足をしっかり着いて歩くことはできなくなるはずです。
ヒールを脱いだらすぐにストレッチを!
ただし、この「ヒールのほうが楽」状態は改善することができます。解決策は簡単で、アキレス腱を伸ばせばいいのです。固くなったアキレス腱を戻すために、また、アキレス腱が固くならないように、"ヒールを脱いだらストレッチ"を習慣にしましょう。簡単にできますし、こまめにアキレス腱を伸ばすことは足の健康も促進します。

3つのレベルに分けて紹介しますので、まずは1からスタートして徐々にレベルアップをはかってください。
Image 上のイラストを見ながら、
まずはレベル1
つま先は壁に対して垂直に。アキレス腱がやや突っ張る程度に肘をまっすぐに伸ばして、壁に手をつけ、からだを近づけ、少しだけ足首の角度をつける。肘はまっすぐに伸ばす。

慣れてきたらレベル2
つま先は壁に対して垂直のまま、少しずつ足の位置を壁から遠くに移動し、肘を曲げてアキレス腱がやや突っ張る程度に伸ばす。

レベル3へ
腕を曲げ、つま先は壁に対して垂直のままより壁から足を遠くに移動。からだが斜めになるようにしながらストレッチを行う。
※張りを感じる程度でストレッチになるので、反動をつけて行わないよう注意してください。反動をつけると腱に余計な負荷がかかってしまいます。尚、足部に傷がある方は、行わないでください。
Image

桑原 靖 埼玉医科大学 医学部形成外科卒業。糖尿病性潰瘍による足の切断を目の当たりにし、足のトラブルを抱える方が多くいることを知る。足を専門的に診る医療機関がほとんどない状況に疑問をもち、『足の診療所』を開院。米国足病医から足病学を学び、足のことでどの診療科を受診してよいかわからなかった患者に対し、ストレスフリーの第一歩を踏み出せるよう、専門的なケアを提供し、足の悩みの解決に努める。

イラスト/190

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。

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